モロッコラグの種類<アフニフ・ベニワレン・タズナフトなど>

モロッコ伝統工芸の中でも一大産業となっているラグ。
その種類は織られる地域によって様々な種類があります。
モロッコラグの種類の中でも、よく見るポピュラーなものをご紹介いたします。
●アフニフ

アトラス山中~ワルザザード近郊で織られているラグ。
「アフニフ」とは平織りのラグという意味で、「キリム」と同じ意味になります。
平織りに幾何学模様が施されたデザインが特徴です。
ガーリーで可愛らしいものが多いです。
シンプルなデザインなので、どのようなインテリアにも合わせやすいです。
赤、青、黄色、白、黒、グレーなど様々な色のものがあり、
自分らしい色を探すのも楽しいですね。
一枚敷くだけでお部屋がぱっと明るくなります。
織り目はかなりぎゅっと詰まっていて、薄手ですがしっかりした作り。
目を詰めて織るので、シンプルながらも労力がかかり、
1日4〜5時間くらいしか織れないそうです。
比較的リーズナブルなお値段で、わりとどこにでも売っているので、
ラグ初心者でも気軽に買えるラグです。
自宅で洗えて(※注意点はございます)お手入れも簡単なのが魅力です♪
●ゼンモール

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モロッコではポピュラーでよく見かけるラグです。
平織りでボーダー状の縞模様の中に
細かな幾何学模様が施されているのが特徴です。
模様には魔除けなどの意味が込められています。
赤い色のものが一番多く見かけますが、白や黄色も存在しています。
価格はピンキリ。
オールドのものは販売用に織られたものではなく、
各家庭でお嫁入りなどの節目に織られるものが多いので、
ありきたりではない素敵なデザインのものがあったりします。
(写真のものはオールドのゼンモールです)
エキゾチックな雰囲気を出せるラグです。
●タズナフト

マラケシュからアトラス山脈を越え、ワルザザードの町から更に南下した
タズナフトという町で作られているラグ。
毛足があり、もふもふとした肌触りです。
周りに模様があって、真ん中にモチーフが描かれているものが多いです。
色合いはあたたかみのある、どこかほっこりするものが多く、
大胆かつ可愛らしいものが多いです。
お部屋の主役になる存在感の大きいラグです。
●グラウィ

アフニフ(平織り)とタズナフト(起毛)両方のテクニックを使ったラグ。
平織りにシンプルな幾何学模様の部分と、
ふわふわの毛足のある部分があります。
こちらもアトラスを超えたワルザザードからタズナフトあたりでよく見られるラグです。
ひとつひとつの模様の形は可愛らしいものが多く、見ていて飽きません。
ガーリーな雰囲気が好きな人におすすめのラグです。
段差があるので、家具を上に置く場合は気をつけた方がいいかも。
●ボ・シャルウィット

日本や欧米で大変人気のあるラグです。
素材は古着を切り裂いたもので、可愛らしい雰囲気のものが多いです。
古着が素材に使われているので、リサイクルラグとも呼ばれています。
様々な古着の色が織り混ざって、やわらな色合いになったり、
ビビッドなものになったり、入れる古着のハギレによって出来上がるラグは個性豊か。
織り手のセンスが出ます。
ナチュラル系のお部屋に合いやすいラグです。
●ベニオワレン

最近おしゃれなCMやドラマの中でも使われているラグ。
ふわふわの長い毛糸でざっくりと織られています。
白地にシンプルな黒いひし形が連なったラインが施されているのがよくあるデザインですが、
中にはベージュのラインや、模様がひし形ではないものもあります。
オールドやビンテージのものが人気ですが、数が少ない上に、
ヨーロッパでも人気があるため、価格が高騰しています。
モロッコ北部が産地ですが、最近では南部の街でも作られています。
モダンでクールなお部屋によく合います。
●サブララグ

サボテン由来の繊維「サブラ」で織られたラグ。
モロッカンシルクとも呼ばれるように、しっとりとして艶やかな質感です。
色合いが色あせたような柔らかなものが多く、
模様も派手すぎないので日本のインテリアに合わせやすいです。
薄手ですがしっかりとした目の詰まったラグです。
壁にかけてタペストリーとしてもおしゃれです。
リモートワークの背景におすすめ。
●ハンディラ

キラキラしたスパンコールが特徴のハンディラ。
花嫁さんの衣装として使われるものですが、
ラグとして、ベッドカバーとして、タペストリーとしても
お使いいただけます。
白いものが多いので、シンプルなお部屋のアクセントに、
もちろん、エキゾチックなお部屋がお好みの方にもおすすめです。