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旅する小説「星の王子と砂漠の井戸」

第9話<視野を広げてみたら>

次の日、シャウエンからフェズへ、
また4時間かけて来た道を戻る。


シャウエン、やっぱり素敵な場所だったな。

死ぬまでにもう一度来たい。


昨日のお酒がまだ抜けていないのか、優は車で眠っていた。


隣で眠っている優の横顔はとても美しかった。


切れ長の目に長いまつ毛。

すっときれいな線を描いた鼻筋。


いつか毒蛇によって天に召されてしまうんではないかと思うくらい
儚く吸い込まれそうな顔。


こんな顔されたら女の子はイチコロだわね……。


フェズの街に近づく頃、モハメッドはまた


「フェズにも知り合いの絨毯屋があるけど行ってみるか?」

と聞いてきた。


今度は私もちゃんとラグを見てみよう。


「ワッハ!(OK!)」

覚えたてのアラビア語で返事をした。


フェズのブー・ジュルード門近くに車を停めて、
旧市街の中に入り、
生きたニワトリやウサギが売られている
賑やかなスークを通り抜けて、一軒の絨毯屋に入った。


昨日と同じく椅子に座らされてミントティーでもてなされ、
次から次へと色とりどりのラグが出てくる。


「これはベニワレン、ウールです」と、

長い毛足の白地に黒のダイヤ型の格子模様が入った

シンプルモダンな雰囲気のラグを見せてもらった。


「あ、これ代官山のインテリアショップで見て
おしゃれだな~と思ったやつ!」


あれってモロッコのラグだったんだ……。


「これはボシャルウィット。

古着を切り裂いて作ったリサイクルラグです」


カラフルなフサフサした感じで、

うまい具合に古布の色を組み合わせて可愛く織られている。


「昨日は気がつかなかったけど、
モロッコのラグって可愛いものもあるんだな」
と思った。


ふと、目に止まったのは
小さな幾何学模様が入ったシンプルなグレーのラグ。




星の王子 第九話


「これ……こんなのもあるんだ」



と思わず顔を近づける。


「これはアフニフ。 平織りで縦糸はコットン、横糸はウール」



と説明してくれた。



これなら派手すぎないし、平織りだから扱いやすそう。


思わず「これはいくらですか?」と聞いていた。



「800ディルハム」


モハメッドの顔を見ると「そのくらいだね」と頷いていた。


約一万円くらいか…
畳2畳よりちょっと小さいくらいのサイズだけど、

うちの部屋に敷いたら可愛いかも……。


しばし考えて、「これ下さい!」と言った。



自分でも意外だった。

隣にいた優も



「いろいろ見てたら俺も欲しくなっちゃった。
小さいのなら買えるかな?」



と玄関マットサイズくらいの黒や白の模様織のボーダーが
入った赤いラグを指差して


「Hou much?」と店主に聞いていた。


「400」と店主が言うと、

「うーーん」と頭を抱えた後、
顔を上げて「よし! ワッハ!」と買うことにしたようだ。


「これはゼンモールというラグです」



にこやかに店主は言った。


持ち帰りやすいようにクルクルとラグを巻いて
パッキングしてもらう間、
モハメッドは私たちに


「モロッコの田舎の女性は仕事もほとんどなくて、

ラグを織ることで収入を得ているけど、
生活は豊かとは言えない人も多い。

あなたたちがラグを買うことで、その女性たちにお金が少し入って、

子供達にちょっと贅沢をさせてあげたりできるんだ。

僕はそういうモロッコの女性の力になりたいと思ってるんだ」

と話した。


その言葉はお客にラグを買わせるための常套句なのか、
本心なのかはわからない。



でも織子の女性の利益になるのは確かだし、
私たちは気に入ったラグを買えてハッピーだ。



「本当のことはどうであれ、それでいいじゃないか」

そう思った。




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店主よりご挨拶

こんにちは!メズモロです!
キュートなモロッコ雑貨を、
真心をこめてお届けします!

モロッコを旅して出会ったモロッコの雑貨たち。
その可愛さに心を奪われただけでなく、
モロッコの工芸品を買う事はモロッコの人々の
生活の助けになるという事を知り、
2013年にショップを立ち上げました。
小さなショップですが素敵なモロッコ雑貨を通じて、
モロッコと日本の人々の笑顔が増えれば幸いです。

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