トップバナー202206
大田区・洗足池店舗へのアクセスなど
詳細はこちら

旅する小説「星の王子と砂漠の井戸」

第3話<サハラ砂漠の朝>


次の瞬間、「はは!」と王子は笑い、


「冗談に決まってんじゃんそんなの!」といたずらっぽく言った。


「え、あーーーーびっくりした! だよね!」



私もなんだかわからないけど一緒に笑った。


「モロッコ国内の移動ってなかなか大変だし、

交通費もバカにならないからありがたい話ではあるけど、
勝手に一緒に回っていいの?」


「うーん、わかんないけど私のチャーターしてる車だし、

基本的には私の好きにしていいんじゃないかと思うけど。

とりあえず明日ドライバーに聞いてみよう」



と言うと



「オッケー。 わかった」



と王子は答え、
明日の朝10時に私の泊まっているテントに来ると約束して、
その日は別れた。



砂漠の真ん中のテント泊は、予想以上に快適空間。

ちらりと外を見て見たら無数の星が、ちょっと怖いくらい。



スマホの時計を見ると、日本時間は午前7時。

「地球の裏側の日本は、今この瞬間はもう明日の朝なんだね……」

悟史が私よりずっと先に進んで行ってしまっている気がした。



悟史には別れを告げられてから一度も会っていない。
LINEを開こうと思ったけど、やっぱりやめた。

この旅は11泊12日のプラン。



車をチャーターし、
ドライバー兼ガイドとずっと一緒にモロッコ国内を周遊する。


これまで働いたお金をつぎ込んで命の洗濯、長めのステイだ。







ドライバーのモハメッドは陽気な人だった。



歳は40代半ばといった所だろうか。


短めの黒い巻き毛に浅黒い肌、
ぱっちりとした目、ヒゲと貫禄のあるお腹。


ずっと一緒に旅をしないといけないから、
最初どんな人が来るのかドキドキしたけど、

空港の出迎えで初めて会った時
「Hi!  Nice to meet you!」
と
満面の笑顔で手を差し伸べて握手をし、
良い人そうでほっとした。


星の王子 第三話


朝になり、テントの外では朝食の準備がすっかり出来上がっていた。



砂の上に置かれたテーブルに座ると、
スタッフが「ボナペティ」と微笑み立ち去った。


モロッコの丸くて平べったいフリスビーみたいなパン「ホブス」と、

ゆでたまご、ヨーグルト、それにオレンジジュースと
「ノスノス」という
カフェオレが朝食の定番。


「アムルー」というアルガンオイルと蜂蜜と
アーモンドのペーストをまぜたものを
パンにつけて食べる。


ちょっとざらっとした舌触りで、甘くてナッツが香ばしい。

美容にも良いらしいからお土産で買って帰ろう。


朝食後、出発の身支度を整えてちょっと一息ついた。


そう言えば昨日の青年は本当にやって来るかしら……。


実は夢だったんじゃないかって。


だってそのくらい、ルックスだけでなく登場の仕方まで
星の王子さまで現実味がなかったもの。


スタッフに連れられてラクダ乗り場まで行こうとした時に、

「おはよう!」とラクダに乗った男が現れた。


青いターバンを巻いて目だけしか見えない。



「ん? あ! 優くん!?」

ラクダは前足を折り曲げて座り、

王子は「おとと!」と前のめりに落ちそうになりながら、
ラクダを降りた。




「何その格好?」


「俺、色が白いから日焼けすると大変な事になんの。
砂漠の日中はこれ巻いてないと」


王子はサハラに住むベルベル人の民族衣装のターバンを
頭から顔を隠すように巻いていた。


「ラクダはどうしたの?」


「お世話になった家の人に、
町に戻るって言ったらどっかからチャーターしてくれた」


「らくだをチャーター……」


モロッコに来てまだ日が浅いけど、
いろいろカルチャーショックは多い。




会員登録で便利&お得情報ゲット!

10,000円以上お買上げで送料無料
(北海道と沖縄は15,000円以上で送料無料)

ポイントは登録後すぐに使えます。
ポイントプレゼントバナー

友だち追加でお店の情報が届きます。
友だち追加

楽天ID決済がご利用できます。
楽天ID決済

在庫処分バナー

営業日カレンダー
  • 今日
  • 休業日
  • 店舗営業日



洗足池店舗営業日は
水・木・土の11:00-17:00です。
オンラインショップのご注文は
いつでもしていただけます。
日曜日はネットショップの
お問い合わせ等もお休みとなります。

洗足池店舗詳細はこちら


店主よりご挨拶

こんにちは!メズモロです!
キュートなモロッコ雑貨を、
真心をこめてお届けします!

モロッコを旅して出会ったモロッコの雑貨たち。
その可愛さに心を奪われただけでなく、
モロッコの工芸品を買う事はモロッコの人々の
生活の助けになるという事を知り、
2013年にショップを立ち上げました。
小さなショップですが素敵なモロッコ雑貨を通じて、
モロッコと日本の人々の笑顔が増えれば幸いです。

店長日記はこちら >>

ショップインフォメーション

モロッコラグについて

バブーシュについて

モロッコ旅行記Season1

モロッコ旅行記Season2

旅する小説「星の王子と砂漠の井戸」

ページトップへ