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旅する小説「星の王子と砂漠の井戸」

プロローグ

星の王子 プロローグ



誰もいない、
渇いた砂丘の真っ只中で、
必死に砂をかき集めていた。

集めた砂を掴み、
少し開いた手の隙間から
サラサラ落ちる砂を見る。

何かを探すかのように。


そんな事を何十回、
何百回と繰り返したが、
何も見つからず、

途方に暮れて遥か彼方まで続く
砂の海をただただ見つめていた。




第1話<星の王子降臨!?>


サクッサクッと砂を踏みしめる音だけしか聞こえない。


荒涼とした、ただ砂が果てしなく広がる、
とてつもなく寂しく、
とてつもなく美しい世界。


ラクダ引きの引くラクダに乗り、私はサハラ砂漠の真ん中にいた。



星の王子 第一話


「とんでもない所まで来てしまったな」


初めての海外一人旅でモロッコのサハラ砂漠に来るなんて、

我ながらチャレンジャーだなと思いつつ、

でもそのくらい思い切った行動でもしなければ
私は変われない気がした。


悟史は今頃どうしているだろう?
私の事、少しは心配してくれているだろうか?


「一人でモロッコに行きます」

とだけLINEを送って、悟史をブロックしてしまった。



ブロックしたのは返事が来ても来なくても、
事実を見るのが怖いから。

筋金入りの自分のヘタレっぷりに自己嫌悪が増した。

「マダム!」


ラクダ引きのおじさんが声をかける。


モロッコやフランスでは大人の女性に対しては
失礼のないように「マダム」と呼ぶそうだけど、

マダムって呼ばれるのは何だかおばさん扱いされているようで、
未だ受け付けない。



私まだ27なのに……。


「マダム! ラクダハラクダ、ハーツカレタ!」


おじさんは私を喜ばせようとしているのだろうが、

このダジャレは感傷的な気分をぶち壊す。


お尻も痛いしもーーーー!!


これが現実である。



「良い大学に入って良い会社に入ることが幸せへの道よ」

私は私にそう何度も言い聞かせた母の希望で有名大学に進学し、
広告代理店に入社した。

ここまでがむしゃらに勉強をして、必死で仕事をしてきた。

「そうしなきゃ!」「そうしなさい」「そうじゃないとだめ」

どこからか聞こえてくるそれらの声は
いつしか私をがんじがらめにした。

更に「倉田さん凄い!」「倉田さん素敵!」
と言った賞賛は私に追い打ちをかけ、
私は呪縛から逃げることができず、段々と疲弊していった。

疲れていた私は不満やイライラを悟史にぶつけていた。

「そんなに辛いなら仕事辞めたらどうだ?」

「辞めたら私、何者でもなくなる」

そんな会話を繰り返す度、悟史は

「自分の世界を見つけなさい」

と私に言ったが、

私にはその意味がよくわからなかった。



いや、わからなくもなかったが、
何をどうしたら良いのかわからなかった。

いっその事結婚という形で職場を去れば、
箔がついたまま辞められるし、
「妻」という肩書きもできるかな、
なんて考えていた矢先、悟史は私に言った。

「このままではお互い駄目になる。

奈美は奈美の場所を奈美自身で見つけなきゃいけない。

それには俺がいたんじゃ駄目なんだ」



そう言って私の元を去って行った。

今から二ヶ月前の事である。

何もかもわからなくなった私は結局仕事を辞め、

もはや何者でもない、無価値な人間に成り下がった。

そして自分の世界を探すために、ここまでやって来た。

童話の「星の王子さま」が好きで、
いつか来たいと思っていたモロッコ、サハラ砂漠。

物語の中に出てくる砂漠に隠された井戸、
もちろん井戸とは比喩的表現だが、
その井戸が私にとって何かの答えに繋がる気がしていた。

しかし、はるばる地球の果てのサハラまで来たのに
ベタな現実は付きまとい、何も見つかる気がしない。

「幸せってどこにあるんだ……?」

思わず呟いた。



一時間もラクダに乗ってキャンプ地に着くと、

そこには白いテントが5、6棟建てられていて、

テントの中にはベッド、シャワーとトイレもあり、
思ったよりしっかりした作り。

ランタンの灯りと、赤いラグがエキゾチックな雰囲気だ。


「素敵……」少しテンションが上がった。


夕食までの時間、私は夕日を見るために近くの丘に登った。


さっきはラクダに乗っていたからわからなかったけど、

サラサラの砂は足を踏み入れると膝くらいまで埋まり、
足が取られてなかなか進めない。


はぁはぁと息を切らして丘の上まで登り、

砂の上に腰を下ろすとヒュルルーーという
風の音以外何も聞こえない。

「はぁーーっ」と後ろに倒れて寝転がった。



目の前は壮大な宇宙の青とオレンジ色のグラデーション。



そのスケールの大きさに対して自分のちっぽけさに涙が出た。

ふと人の気配を感じて飛び起き、後ろを振り返ると、
一人の青年が立っていた。


ゴールデンレトリバーみたいなふわふわの茶色の髪の毛に白い肌、

長いまつ毛はクルンときれいにカールしていて、
くちびるはバラのように赤い。


「あ、星の王子さまが大人になって戻ってきた?」


そんな風に思わせる風貌だった。



「びっくりした……」

王子は言った。


第2話<二人の探しもの>


びっくりしたのはこっちの方だ!って言うか日本語!?


「日本の方ですか?」

と問いかけると、


「そうだよ」

と答えた。


一人旅で心細かった私は、こんな所で日本人に会うとは!と、
ちょっと心が弾んだ。


バレない様に(ってバレバレだけど)涙を手でぬぐって、

「どちらからいらしたんですか?」と聞いた。


「東京」


「え、私も同じ!」


王子もなんとなく私の隣に腰を下ろした。


「モロッコには一ヶ月くらいいる。砂漠はもう一週間」


「バックパッカーとか?」


「まぁ、そんなもんかな」


「かっこいいなぁ!
私なんて初めての一人旅で
三日前にモロッコに来たばかりのペーペーだよ」



と苦笑した。


王子は何も答えず微かな笑みを浮かべていた。

星の王子 第二話


「お姉さん名前なんて言うの?」



王子が聞いてきた。


「奈美。あなたは?」


「優」


太陽が地平線に近づくにつれ、辺りは一面オレンジ色に染まり、
二人はしばらく黙って夕日を見つめていた。


こんなイケメン君と二人でサハラの夕日を見てるだなんて。



さっきまで悟史の事を考えて泣いていたのに、
なんだか不謹慎な気持ちになった。


それにしても一人で一ヶ月もモロッコに滞在しているなんて
優雅なものだな。

若いのにお金はどうしているんだろう? バイトで貯めたのかな?


よく見てみると、そこはかとなく育ちの良さそうな雰囲気だから、

親に出してもらっているのかな?


「優くんはなんでモロッコに来たの?」


「うーん、何もないこの砂漠に
美しい何かが隠されているような気がしたから」


「え?! ね、それってもしかして星の王子さまの……」と言うと


「知ってるの? 星の王子さまの話!」

とぱっと顔が華やいだ。


「砂漠が美しいのは、
どこかに井戸を隠しているからだって言うんだけどさ、
井戸を見つけたら人生が開けるような気がして。

実際この地に来てみればその意味がわかるのかなって思ってさ」


「私も! 井戸を見つけたくてここに来たの!
優くんはそれで見つかった?」


「いや、まだ見つかんないな……」

そう言って笑いながら目を伏せた。


その顔を見ていたら自分でも驚く様な言葉を発していた。


「ねぇ、私ドライバーと一緒にモロッコを回っているんだけど、

砂漠の入り口のホテルに明日迎えに来てくれるの。

英語しか話せないドライバーで、私一人で英語もよくわかんないし、

連れがいた方が面白そうだから一緒に車で旅しない?」


王子は一瞬驚いたような顔を見せたが、
すぐに落ち着いた表情で言った。


「俺と一緒に旅とか、やめておいた方がいいんじゃない?」


「え?なんで?」


「俺、人殺しだからさ」



私は話し方を忘れた九官鳥みたいに、
口をぱくぱくさせて言葉を失った。




第3話<サハラ砂漠の朝>


次の瞬間、「はは!」と王子は笑い、


「冗談に決まってんじゃんそんなの!」といたずらっぽく言った。


「え、あーーーーびっくりした! だよね!」



私もなんだかわからないけど一緒に笑った。


「モロッコ国内の移動ってなかなか大変だし、

交通費もバカにならないからありがたい話ではあるけど、
勝手に一緒に回っていいの?」


「うーん、わかんないけど私のチャーターしてる車だし、

基本的には私の好きにしていいんじゃないかと思うけど。

とりあえず明日ドライバーに聞いてみよう」



と言うと



「オッケー。 わかった」



と王子は答え、
明日の朝10時に私の泊まっているテントに来ると約束して、
その日は別れた。



砂漠の真ん中のテント泊は、予想以上に快適空間。

ちらりと外を見て見たら無数の星が、ちょっと怖いくらい。



スマホの時計を見ると、日本時間は午前7時。

「地球の裏側の日本は、今この瞬間はもう明日の朝なんだね……」

悟史が私よりずっと先に進んで行ってしまっている気がした。



悟史には別れを告げられてから一度も会っていない。
LINEを開こうと思ったけど、やっぱりやめた。

この旅は11泊12日のプラン。



車をチャーターし、
ドライバー兼ガイドとずっと一緒にモロッコ国内を周遊する。


これまで働いたお金をつぎ込んで命の洗濯、長めのステイだ。







ドライバーのモハメッドは陽気な人だった。



歳は40代半ばといった所だろうか。


短めの黒い巻き毛に浅黒い肌、
ぱっちりとした目、ヒゲと貫禄のあるお腹。


ずっと一緒に旅をしないといけないから、
最初どんな人が来るのかドキドキしたけど、

空港の出迎えで初めて会った時
「Hi!  Nice to meet you!」
と
満面の笑顔で手を差し伸べて握手をし、
良い人そうでほっとした。


星の王子 第三話


朝になり、テントの外では朝食の準備がすっかり出来上がっていた。



砂の上に置かれたテーブルに座ると、
スタッフが「ボナペティ」と微笑み立ち去った。


モロッコの丸くて平べったいフリスビーみたいなパン「ホブス」と、

ゆでたまご、ヨーグルト、それにオレンジジュースと
「ノスノス」という
カフェオレが朝食の定番。


「アムルー」というアルガンオイルと蜂蜜と
アーモンドのペーストをまぜたものを
パンにつけて食べる。


ちょっとざらっとした舌触りで、甘くてナッツが香ばしい。

美容にも良いらしいからお土産で買って帰ろう。


朝食後、出発の身支度を整えてちょっと一息ついた。


そう言えば昨日の青年は本当にやって来るかしら……。


実は夢だったんじゃないかって。


だってそのくらい、ルックスだけでなく登場の仕方まで
星の王子さまで現実味がなかったもの。


スタッフに連れられてラクダ乗り場まで行こうとした時に、

「おはよう!」とラクダに乗った男が現れた。


青いターバンを巻いて目だけしか見えない。



「ん? あ! 優くん!?」

ラクダは前足を折り曲げて座り、

王子は「おとと!」と前のめりに落ちそうになりながら、
ラクダを降りた。




「何その格好?」


「俺、色が白いから日焼けすると大変な事になんの。
砂漠の日中はこれ巻いてないと」


王子はサハラに住むベルベル人の民族衣装のターバンを
頭から顔を隠すように巻いていた。


「ラクダはどうしたの?」


「お世話になった家の人に、
町に戻るって言ったらどっかからチャーターしてくれた」


「らくだをチャーター……」


モロッコに来てまだ日が浅いけど、
いろいろカルチャーショックは多い。




第4話<古都フェズの街へ>


1時間かけて来た砂漠を1時間かけて戻る。


「ラクダハラクダ、ハァーツカレタ」

今日もダジャレ祭りである。


砂漠の入り口のホテルに着くとすでにモハメッドは来ていた。


「おはようマダム! 楽しかった?」


「楽しかった!」


本当はもっと感動したんだけど、言葉が出てこない。
英語の成績は悪くはなかったけど、会話となると喋れない。


優は私の後ろに立って様子を伺っていた。


「そうそうモハメッド! この子も車に乗せてもいい?

一緒にモロッコを回ろうと思うんだけど……」


と聞いてみるとモハメッドは少し驚いたようだったけど、



「あなたがそうしたいならどうぞ。 これはあなたの車です」



と言った。


私と優は「よかった!」と言う感じで顔を見合わせ、
3人の旅がスタートした。


ここから目指すのはモロッコの古都、フェズの街。
日本で言ったら京都のような位置づけらしい。



到着まで8時間、今日も一日移動で終わる。


砂丘のほとりのホテルを出発すると、
硬い地面に小石が混ざった礫砂漠が広がっている。


その礫砂漠の中の道路というより轍のような跡を辿って
舗装された道路まで30分ほど走る。



よくこんな道を覚えられるな……。


その途中にはただ座っている子供を見かけた。
いったいどこから来たのか?

こんな何もない場所で何をしているのか?



途中エルフードの街で休憩がてら化石博物館に立ち寄り、

それからミドルアトラス山脈を越える。

モロッコは北部と南部を遮るように山脈が走っているが、
4000メートル級の山々が連なる大アトラスと、
中アトラス、小アトラスがある。

これから通るのは中アトラス。

アトラスより南側は乾いた砂漠地帯が広がるが、
北部は農村地帯になっている。

途中、ミデルトという街でランチ休憩をした後、
車はさらに北へ進み、景色は小石がごろごろした岩山から、
緑の草地が目立つようになってきた。

日が暮れかけた頃、私たちはフェズの街に到着した。


フェズはモロッコで三番目くらいに大きな町で、
旧市街と新市街に分かれている。

旧市街はベージュの土壁で統一されていて、
古い建物がひしめき合う細い路地は、
光と影のコントラストがミステリアス。
何かの雑誌で見かけたエキゾチックな迷路の街そのもの。

すれ違うのがやっとなくらいの路地は、
大きな荷物を背中に積んだロバが通り過ぎて行き、
がやがやと騒がしい。


星の王子 第四話


行き交う人々の足元には、
小さな娘さんを連れた女性が座り込んでいて、
「バクシーシ、バクシーシ」と言っている。

「『施しを』って言ってるんだよ」

優はそう言って小銭を女性に渡した。

モハメッドは
「フェズはあんまり治安が良くないから
チェックイン後は外に出ないでね」
と言った。


この街は失業率が高く、怪しげな人も多いらしい。

旧市街の入り口のブー・ジュルード門から
ほど近いホテルにチェックインし、


「明日はシャウエンに行くから早く出発するよ! 8時出発ね!」

と言って、
モハメッドはホテルを後にした。


優も「適当に宿を探すわ」と言って街中に消えていった。


私はずっと走り通しで疲れたので、フロントでお湯をもらい、

日本から持参したカップ麺をすすってこの日は寝た。



第5話<青の街シャウエンへ>


早朝、まだ暗いうちに外のスピーカーから
流れてくる大音量の声に目を覚ました。


何やら歌のようでもあり、その声はまた別のスピーカーからも、

二重、三重と発生し、街中のスピーカーへ広がっていく。


「何これもう〜! 眠れない!」


音はすぐに鳴り止んだが、目が冴えてしまいそのまま起きてしまった。


8時になり、ロビーに降りるとモハメッドも優もちゃんと来ていた。

「朝、スピーカーで何やら騒いでいて目が覚めた!」

とモハメッドに言うと、



「あぁ、
あれは『アザーン』と言って礼拝の呼びかけをしているんだよ」



と教えてくれた。


一日五回、その呼びかけはあるらしい。


あんなに朝早くからお祈りをするイスラムの人たちは大変だな。

モハメッドが私の代わりにチェックアウトの手続きをしてくれている間、

優とロビーのソファに座って話した。


「優くん上の名前なんていうの?」


「え? 星野」


「うそだぁ!?」


「なんで! ほら」


と言ってパスポートを手渡した。


「ほんとだ。 星野だ」


やっぱり星の王子さまなんじゃないかと思った。


ついでにちらっと見えた生年月日。
……4個下か。


思いつきで引きずり込んじゃったけど、
この子どういう子なんだろう。


今更ながら気になった。


フェズからシャウエンまでは車で4時間かかる。


シャウエンは山間の小さな町で、

町中の建物全体が青色に染められている風光明媚な所だ。


20世紀初頭まで異教徒は入れなかった秘境の町だが、

最近では「青の町」とその涼しげな街並みが
インスタ映えするとのことで、

観光客、特に若い女子には人気のスポット。


私もこの旅でシャウエンは楽しみにしていた。


4月のモロッコ。


フェズからシャウエンに向かう道は、
緑の畑にパステルカラーのお花が咲いていて天国みたい。


「モロッコって砂漠のイメージだったけど、
こんな緑豊かな所もあるんだね」


私が言うと、

モハメッドは「イェース」と頷いた。


のんびりと草を食むロバとロバに乗って畑作業をする人。


「のどかだなぁ~」思わず声が出る。


優はあまり口数は多い方ではなかったけど、

モハメッドの話には「へ~」とか「まじか!」とか言って反応していた。



私よりはちょっと英語がわかるみたい。


シャウエンに近づくにつれて、山道も険しくなってきた。


自分の背丈より大きな木枝の束を背負った、
小柄な女の子が山道を歩いていた。


モハメッドが

「あはは! 君みたいな女の子が歩いていたね!

君は日本に生まれてあんな仕事しないでラッキーだね!」と言った。


確かに私の仕事は雨の日も雪の日も猛暑の日も、
快適な部屋の中でできる仕事だった。


ちょっと生まれる場所が違っていたら、

あの子のように小枝を拾って生活する人だったかもしれない。

私は日本に生まれた。

それだけで恵まれているのかも……。


シャウエンの町に入る手前に取り壊しの際に
ドアだけ取り残された家があり、

ちょっとしたフォトスポットになっている。


水色のドアの前で「モデル風」などとふざけながら優と写真を撮った。


しかしモデル"風"ではなくモデルとして通用する逸材だよなーー。


素人にしておくのはもったいない。


「優くんモテるでしょーー?」


カメラを向けて何気なく言っただけだったけど、
優の表情が一瞬曇った気がした。


星の王子 第五話


するとどこかに電話をしていたモハメッドが戻ってきた。


モハメッドはいつもどこかに電話している。
運転中もだ。日本では考えられないが。


それは仕事関係だけでなく、
プライペートの電話もちょいちょいかかってくる。


ここに来る間も誰かと電話で喧嘩してるっぽかったので、

「どうしたの?」と聞くと
「16歳になる息子が学校に行かない」と嘆いていた。


反抗期はどこの国でもあるのね……。


車は旧市街の入り口の駐車場に到着し、
15時までフリータイムとなった。


「Have a good time!」

そう言って手を振るモハメッドと別れ、
私と優は旧市街の中に入った。





第6話<秘められた過去>


旧市街に入ると、辺りはシャウエンブルーと呼ばれる、
アイスブルー一色。
メルヘンチックでどこを切り取っても絵になる。

濃い水色と薄い水色、
デコラティブなアイアンの格子のついた窓。
青い壁にはピンクやオレンジの植木鉢が飾ってあり、

赤い花などが植えられていてカラフルキュート。


青いドアの前にちょこんと黒い猫が座っていたので、

「動かないでー!」とにゃんこに言いながらシャッターを切る。


町の人も優しくて怖がりな私でも安心して歩けた。


すると人懐っこい笑顔で一人の男の人が近寄って来て
何やら話しかけてきた。



「ハシシ、ハシシ」と言っているけど何だろう?


とっさに写真を撮っていた優が飛んで来て男の人を追っ払った。

「何?」と聞くと、


「『ハシシ』は大麻の事だよ。
シャウエンは大麻の売人がいるから気をつけないと」
と言った。

知らなかった。


これまで比較的平和に来たから油断していたけど、
やはりここは日本ではないのだ。


気を取り直して私たちは歩き出すと、
突然後ろから「星野先輩!」と声がして、

二人組の日本人の女の子が駆け寄ってきた。


「松崎!」優はびっくりした顔で二人を見ていた。


「びっくりした! こんな所で会うなんて事あるんですね!

私たちゴールデンウィークを利用してモロッコに来たんです!」


「へー! そうなんだ!」

と言うのと同時に優はきょとんとしている私に気がついて、

慌てて二人を紹介をしてくれた。

「大学の二年後輩で……松崎あかりさん。 えっと連れの子はお友達?」

と聞くと、一緒にいた女の子はぽっと頬を赤らめて


「あかりの高校の同級生です」と答えた。


「こちらは倉田奈美さん。
サハラ砂漠で会ってから一緒にモロッコをまわってる」


「よろしく」と私が言うと、

あかりちゃんも「よろしくお願いします!」と笑った。


四人はちょうどお昼時だった事もあり、
広場に面したカフェで一緒にランチをすることにした。


優が「ちょっとトイレ行って来る」と席を立った時、

あかりちゃんは優の話をしてくれた。


「星野先輩めっちゃイケメンですよねーー!
大学でもめっちゃモテてたんですよ!」


そりゃそうだろうと思った。


「ところで倉田さん、星野先輩と二人で旅してるんですか?」


あかりちゃんが聞いた。

「いや、もう一人ガイドもいる。 今は別の所にいるけど」


「ならいいですけど、星野先輩、結構プレイボーイなんで
気をつけた方がいいですよ!」


「ほう」


数日一緒にいたけどそんな色めいた兆しが全くなかっただけに
想定外だった。

4個も年上は圏外ってか。


「倉田さん、後腐れのない旅の仲間だから話しますけど……」


何か意味ありげな含みを持たせて、あかりちゃんは話し始めた。

「星野先輩の彼女だった子が先輩にフラれて自殺してるんですよ」


「え!?」


心臓がドキンと鳴った。


そういえば最初に「俺は人殺しだから」と言っていたっけ。

「どういう事?」

思わずあかりちゃんに聞いた。

「先輩、彼女と別れた後も結構しつこくされてて
ずっと突き放していたんですけど、
最後はストーカーっぽくなっちゃって。

それで詳しいことはわからないけど、彼女死んじゃったんです」


おしゃべりな子との遭遇で
思いも寄らない優の素性を知ってしまったが、

戻って来たらどういう顔していいかわからんじゃないか。

「そのせいかどうかわからないですけど、

本当は一流企業から内定ももらってたんですけど、
それも蹴っちゃって、結局そのまま……。

髪色もあんな金髪みたいな茶髪にしちゃって、
星野先輩人が変わっちゃいました。
どうしてるんだろうって思ってたら
まさかモロッコで会うなんて本当にびっくりしました」


私もびっくりしているが……。
それにしてもあの子、
しれっとしてるけど結構いろいろ背負ってそうだな。


そこへ優が戻って来た。


手には草で作られた素朴な動物の人形を持っている。


「そこで子供達に『買って下さい』って言われて買っちゃった!」


さっきから地元の子供達があちこちのテーブルで
観光客相手に
自作の人形を「買って」
とお願いしているのを横目に見ていた。


ほとんどの客が「いらない!」って追い払っていたのに、
買ったんだ。


優しいなと思った。


そんな子がプレイボーイで、しかも彼女を死に追いやったなんて、
にわかには信じられなかった。




第7話<絨毯なんていらない!>


ランチの後、
あかりちゃん達はこれからフェズに向かうとのことで別れた。


また少し町をぶらついてモハメッドとの約束の時間になったので、

車の停めてある広場近くの駐車場に戻った。


「ハーイ!マダム!楽しんだ?」


モハメッドはいつも私にこう聞く。


「Yes!」


元気に答えた。


「ホテルに向かう前に、
知り合いの絨毯屋が近くにあるんだけど行くかい?」



モハメッドが聞いた。


「絨毯屋か……」


二の足を踏んでしまうのにはワケがあった。

モロッコではラグを高額で売りつけられるという話を
ネットでよく目にしたからだ。


それにモロッコの派手派手しいラグは私の趣味に合わない。

買う気もないのに買わされたらどうしよう……。


そんな事を考えながら優に「どうする?」と聞いてみたけど、

「これは奈美さんのツアーだから奈美さんに従うよ」と言われてしまい、

なんとなく断りづらかったので「わかった、行く」と返事をした。


町の中心から少し離れた場所にラグのお店はあった。


「アッサラームアレイコム!(こんにちは!)」

とモハメッドは店に入り、店主と握手をし、

店主は「さあどうぞ!」と私たちを中に迎え入れた。


そして手のひらを下に抑えるようなジェスチャーをして、
椅子に座るように促した後、
奥から一人の女性が出て来て、
ミントティーを「どうぞ」と置いていった。


ミントティーを飲みながら待っていると、

店主は奥から何枚かのラグを持ってきて、
次々と床に広げ始めた。


「これはウール! そして草木染め!
緑はミント、青はインディゴ……」

と説明を始める。

「草木染めだから物はいい!」

とおすすめしてくるが、
本当に草木染めかどうかはマユツバだ……。


「うーん……」とうかない顔をしていると、

「違う? どんなのがいい?」と聞いて来る。


「いや、買わないし。 別にどんなのも欲しくないし……」


と黙っていると、また奥から別の系統のデザインのラグを持って来て
広げ始める。


私は「うーん」と黙る。


またラグが出て来る……の繰り返し。


「困ったなぁ」とモハメッドを見ると、
入り口の近くに座って黙ってこっちを見ている。


助けてよーー!
あ、もしかしてモハメッドもこの店主とグルなの!?


ガイドはラグ屋と結託していて観光客を店に誘導するという話は
よくあるようだ。

私、カモにされてるの?


何だか腹立たしい気持ちになった。

優はのん気に
「あ、あれカッコいいじゃん!」
と私に話しかけてきていたが、
あまり耳に入らなかった。


エンドレスにラグが出て来そうな状況に、

店主に「ノーサンキュー!」と言い、
「ごめん」とモハメッドに言って店を出た。


店主は「ジャポネーゼ わからない!?」
と言った表情で私を見送った。


イライラを鎮めようと外で深呼吸をすると、
後からモハメッドと優もやってきた。


モハメッドはちょっと怒ったような顔をしていた。



「あなたはラグを売りつけられると思って、
怖い怖いって思っていた。

僕は別にラグを買ってもらいたいと思ってない。

あなたに楽しんでもらいたかっただけ。

それなのにあなたは『No!No!』ってラグを見ようとしなかった」


ズバッと言われてショックだった。


「せっかくモロッコまで来たんだから、
もっとエンジョイしなさい!」


「……」


モハメッドの言う通りだ。
私はラグを売りつけられるのが怖くて、
ラグを見ようともしなかった。


優はいろんなラグを見て楽しそうだった。



同じ時間を過ごしたのに、私はお金の損はしなかったけど、
心は損をした気がした。


「オーケーわかった。 そうだね、もっと楽しまないとね」


そう言うとモハメッドは優しい表情に変わり、
「それじゃ、ホテルに向かおうか」と言った。

優はまた宿を探すと言って、市街地に近い所で車を降り、

私は市街地を見下ろす高台のホテルにチェックインした。


さっきモハメッドに言われた事が胸に突き刺さっていた。


なんとなく携帯をバッグから取り出す。


悟史からの返事が来ているかどうか気になっていた。
でもブロックを外すことはできなかった。



もし返事がなかったら……いや来ていたとしても見るのは怖い。

恐れがなくなったらもっと自由になれるのにな……。


悟史に連絡する代わりに優にメッセージを送った。


「さっきはゴタゴタしてごめん。 今どこにいるの?
もし今夜何も予定なければ、ちょっとお酒でも飲みませんか?

お酒飲める所あるかどうかわからないけど、ちょっと飲みたい気分で」


返事はすぐに来た。


「オッケー! 予定ないし大丈夫。
お酒飲める所あるか調べるよ。

18時ごろホテルに迎えに行く」


私はまだまだ弱い……。



目を閉じて小さなため息をついた。



第8話<弱さがこぼれた夜>


18時。



ホテルのロビーで待っていると優が現れた。

「お店あったよ!カサブランカビールが飲めるっぽい」


二人はまた旧市街の中心あたりまで歩いてお店に入り、
向き合って座りながらチキンのタジンをつついた。


「私、彼氏にフラれたんだ」


唐突なの私の言葉に優は目を見開いたが、

「うん」と聞く体勢に入った。


「うち、母子家庭で両親は私が中学生の頃離婚したんだけど、

母は別れた後も父の悪口ばかりで……」


とりとめもなく言葉が出てきて、
重い話をしているな……と自覚はあったけど、

いろんな事情を抱えていそうな優なら
聞いてくれるんじゃないかって気がして話し続けた。


「お母さんはいつも『あんな人と結婚するんじゃなかった。

おかげで私は幸せになれなかった。

奈美はそんな風にならないようにちゃんとしなさい』って言っていて」


優は黙ってこちらを見ていたけど、私は言葉を続けた。


「私、お父さんの子供だしやっぱり似ている所があって、

それがお母さんにバレたら嫌われちゃうって思って、

嫌われたくなくてお母さんが期待する子供でありたくて、

お母さんの話は聞いてあげて、必死で勉強も頑張ってきた」


優は黙ってタジンをつついている。


「学校も仕事もお母さんに認めてもらえるような所を選んだ。

けど、どこかしんどくて……そういうの彼氏にいつもぶちまけてた」


「うん」


「そしたらもう会うのよそうって……」


「うん」


「『このままではお互い駄目になる。

奈美は奈美の場所を自分で見つけなきゃいけない。

それには俺がいたんじゃ駄目なんだ』って突き放された。

愛があるなら彼女の弱さは受け止めてくれるものだと思ってた」


「うん」

優、さっきから「うん」としか言わない……。

「結局仕事も辞めちゃったし何もない自分が情けなくて、
でも一人で抱えていたら潰れてしまいそうな時もあって。
ねぇ、強くなるにはどうしたらいいのかな?」

私は優に訪ねた。

「それは俺も知りたいよ。
俺だってそんなに強くない」

しばらくの沈黙の後、優が口を開いた。



「でもね、きっと視点が変わったら少し強くなれる気がする」

「視点?」

「うん、今はさ、視点が自分に向いちゃってるんだよ。
『お母さんや周りからどう見られてるのかな?』とか、
『彼氏さんにああして欲しい』とかって、
全部『相手がこっちを見る』視点じゃない?」

あぁ、確かにそうかも……。
ちょっとドキッとした。

「それをさ、受け身じゃなくて自分発信で
物事を見れるようになるといいのかも。
お母さんや周りがじゃなくて、自分がどう思うのか?、
彼氏さんに"してもらう"んじゃなくて、自分がどう動くか?
まぁ、口で言うのは簡単で、俺も全然できてないんだけど」

そう言って優はビールを一口飲んだ。

「たぶんうまくいかない時って、
自分で何か気がつかなきゃいけない事があるんだよ。

神様がね、『それじゃいけませんよ』って彼氏さんの口を通して

言っているんじゃないかって」


「それじゃ、私は何に気がつけばいいの?」


「それは誰にも教えられないよ。
自分で気づくしかないんじゃない? 彼氏さんの
『奈美さんは奈美さんの場所を自分で見つけないといけない』って

そういう事なんじゃないかな」


「わかるようなわからないような……」


しばし、目線を横にやって考えた後、優は話を続けた。

「わかんねぇけど、何でもいろいろやってみて、
甘いものも苦いものも味わって視野を広げたら、

いつか気がつける時が来ると思うんだよね。

その先に砂漠の井戸もあるんじゃないかって思ってる」


「砂漠の井戸……そうね、それが何なのかはわからないんだけど、

砂漠の井戸に辿り着いたらパズルのピースが揃うように、
全てが理解できるような気がする」


「うん」


そう言って私たちはビールを一口飲んだ。


店を出て、優にホテルまで送ってもらった。


ロビーの外には旧市街を見下ろせる広いバルコニーがあり、

私たちは酔い覚ましにバルコニーに出た。

昼間とはまた雰囲気が違って、
街にはオレンジ色の街灯が幻想的に灯っていた。


「きれいだね」



優も街を見下ろして言った。


「私の部屋あそこ! バルコニーのすぐ上なんだ!」


「へー、それじゃ、部屋からこの景色が見えるの?」


「そう!」


「いいなぁ、俺は安宿だから景色なんて見えないよ」



と笑った。


私も笑って



「それじゃ、おやすみ。 今日はありがとう。 また明日」



と部屋に戻った。


明かりをつけて部屋に入ると、窓に何か当たる音がして、

窓を開けて下を見ると、優が王子様みたいにひざまづいて

「ジューーリエッ!」とふざけていた。


さては奴も酔っ払っているな。


私も「おおロミオーー!!」とおふざけに乗っかった。


優は「あはは!」と笑って
「バイバイ!」と手を振って
私の視界から消えた。


心の中の鉛が少し溶けた気がした。



第9話<視野を広げてみたら>

次の日、シャウエンからフェズへ、
また4時間かけて来た道を戻る。


シャウエン、やっぱり素敵な場所だったな。

死ぬまでにもう一度来たい。


昨日のお酒がまだ抜けていないのか、優は車で眠っていた。


隣で眠っている優の横顔はとても美しかった。


切れ長の目に長いまつ毛。

すっときれいな線を描いた鼻筋。


いつか毒蛇によって天に召されてしまうんではないかと思うくらい
儚く吸い込まれそうな顔。


こんな顔されたら女の子はイチコロだわね……。


フェズの街に近づく頃、モハメッドはまた


「フェズにも知り合いの絨毯屋があるけど行ってみるか?」

と聞いてきた。


今度は私もちゃんとラグを見てみよう。


「ワッハ!(OK!)」

覚えたてのアラビア語で返事をした。


フェズのブー・ジュルード門近くに車を停めて、
旧市街の中に入り、
生きたニワトリやウサギが売られている
賑やかなスークを通り抜けて、一軒の絨毯屋に入った。


昨日と同じく椅子に座らされてミントティーでもてなされ、
次から次へと色とりどりのラグが出てくる。


「これはベニワレン、ウールです」と、

長い毛足の白地に黒のダイヤ型の格子模様が入った

シンプルモダンな雰囲気のラグを見せてもらった。


「あ、これ代官山のインテリアショップで見て
おしゃれだな~と思ったやつ!」


あれってモロッコのラグだったんだ……。


「これはボシャルウィット。

古着を切り裂いて作ったリサイクルラグです」


カラフルなフサフサした感じで、

うまい具合に古布の色を組み合わせて可愛く織られている。


「昨日は気がつかなかったけど、
モロッコのラグって可愛いものもあるんだな」
と思った。


ふと、目に止まったのは
小さな幾何学模様が入ったシンプルなグレーのラグ。




星の王子 第九話


「これ……こんなのもあるんだ」



と思わず顔を近づける。


「これはアフニフ。 平織りで縦糸はコットン、横糸はウール」



と説明してくれた。



これなら派手すぎないし、平織りだから扱いやすそう。


思わず「これはいくらですか?」と聞いていた。



「800ディルハム」


モハメッドの顔を見ると「そのくらいだね」と頷いていた。


約一万円くらいか…
畳2畳よりちょっと小さいくらいのサイズだけど、

うちの部屋に敷いたら可愛いかも……。


しばし考えて、「これ下さい!」と言った。



自分でも意外だった。

隣にいた優も



「いろいろ見てたら俺も欲しくなっちゃった。
小さいのなら買えるかな?」



と玄関マットサイズくらいの黒や白の模様織のボーダーが
入った赤いラグを指差して


「Hou much?」と店主に聞いていた。


「400」と店主が言うと、

「うーーん」と頭を抱えた後、
顔を上げて「よし! ワッハ!」と買うことにしたようだ。


「これはゼンモールというラグです」



にこやかに店主は言った。


持ち帰りやすいようにクルクルとラグを巻いて
パッキングしてもらう間、
モハメッドは私たちに


「モロッコの田舎の女性は仕事もほとんどなくて、

ラグを織ることで収入を得ているけど、
生活は豊かとは言えない人も多い。

あなたたちがラグを買うことで、その女性たちにお金が少し入って、

子供達にちょっと贅沢をさせてあげたりできるんだ。

僕はそういうモロッコの女性の力になりたいと思ってるんだ」

と話した。


その言葉はお客にラグを買わせるための常套句なのか、
本心なのかはわからない。



でも織子の女性の利益になるのは確かだし、
私たちは気に入ったラグを買えてハッピーだ。



「本当のことはどうであれ、それでいいじゃないか」

そう思った。




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こんにちは!メズモロです!
キュートなモロッコ雑貨を、
真心をこめてお届けします!

モロッコを旅して出会ったモロッコの雑貨たち。
その可愛さに心を奪われただけでなく、
モロッコの工芸品を買う事はモロッコの人々の
生活の助けになるという事を知り、
2013年にショップを立ち上げました。
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