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モロッコ旅行記Season2

モロッコ旅行記2 もくじ

一日目 「カサブランカ」 ~モロッコ再訪・そして果敢にミッションに挑む~


モロッコ旅行記2
Dar Mirai(マラケシュ)


二年前に「最初で最後の旅」と思いながら訪れたモロッコだったのに、再びそのチャンスが巡ってきました。

普段から格安航空券の値段を度々チェックしていたのですが、
2014年末頃に見たところエミレーツ航空ドバイ経由東京-カサブランカ往復が7万円代まで下がり、
ここまで下がるのは珍しいので「これはチャンスかな!?」と、思い切ってチケット購入を決意。

しかもちょうど妹も最近仕事を辞めて時間があったので、今回同行することに。
(スケジュールの都合で行きは私が2日先に発つことになりましたが。)

さぁ、2年ぶりのモロッコ、不安と期待を胸に成田よりTake Off !!

―――――――――――――――――――――

日本を発って何時間経ったのか。。

2年ぶりにカサブランカ空港に降り立つと、天候は雨!
雨期なので雨の日もあるかなぁと思っていたけど、モロッコで早くも雨の歓迎を受けてしまった。(私は雨女)

モロッコ旅行記2

「今回は日本人いないかなぁ~?」とイミグレーションでキョロキョロしていると、いました!日本人!!
ついつい心細さから声をかけてしまう私。。

まだ20代半ばくらいの女性で、同じく一人旅とのこと。
モロッコは初めてだそうで、彼女もちょっと不安そう。

でも、彼女は空港までドライバーが迎えに来てくれて、それからフェズに向かうとの事で、
私とは方向も移動手段も違うので、すぐに別々になってしまいました。。

私は二度目のモロッコなのに、なんでそんなに心細かったかと言うと、
今回はマラケシュまでドライバーにはお願いせず、自力で鉄道で向かうというミッションを自分に課したため、
そのプレッシャーから不安になっていました。

「ちゃんと電車乗れるかな…自分。。。」

電車の乗り方、行き方は事前に入念にチェックしていましたが、
それでも知らない土地の言葉もよく通じない国での鉄道移動。不安はつのる。

空港ターミナルから鉄道の駅は地下で直結しているとのことだったので、
乗り場を探すと地下に通じるエスカレーターがあり、その先にはチケット売り場がありました。
めっちゃわかりやすかった!(ほっ)

そこでマラケシュまで一等(指定席)の席を買います。
ちなみに料金は200DH(ディルハム)=2600円くらい。
二等(自由席)でも良いのですが、大きいスーツケースを抱えて席が確保できないとしんどいので、
それほど料金の差もない、一等席を買いました。

モロッコ旅行記2


ホームをガラガラ歩いていると、ポーターらしき人が近寄って来て、
「チケットを見せなさい」と言うので見せると、一等の車両まで案内してくれました。
そして席までスーツケースも運んでくれました。(チップ払いました)
ホームから電車までのステップが結構高さがあるので、スーツケースを上げるのが苦労しそうだったのですが、
運んでもらえて良かった。

モロッコ旅行記2


空港からの電車はわりと空いていました。

しかし、次から次へとミッションは続く。。。
次のミッションは「乗り換え」。

カサブランカ空港からマラケシュまでは直通はなく、カサヴォワジャー駅で乗り換えないといけません。
そのカサヴォワジャー駅が何駅目なのかもよくわからず、
とりあえず空港駅から38分後の駅とだけわかっていたので、
15分後くらいに一つ目の駅に止まった時に、ちょうど通りがかった車掌さんに
「カサヴォワジャー駅は次ですか?」と訪ねたら「そうだ」と言うので、
そこで降りる心構えをしていました。

何が心配ってモロッコの電車は、「次は○○~」というアナウンスもなければ到着時も無言。
しかも駅にも駅名が書いていないという。。。
事前に調べておくか、周りに聞きまくらないと絶対わからないと思う。

そんなこんなで、今度は掃除のおばちゃんに助けられながら無事カサヴォワジャー駅で電車を降りました。
三本のホームがあり、次に乗る電車のホームがわからないので、スーツケースを抱えて階段を下り、
駅員のいるホームで聞くと、隣のホームだと言うので、またスーツケースを持って階段を移動。(ふぅ)

モロッコ旅行記2


カサボワジャー駅はこの時計台(時間合ってない)が目印です。

マラケシュ行きの電車が来るまで1時間以上待たないといけないのですが、
スーツケース抱えてうろうろするのも大変なので、
1時間くらい時間つぶせるだろうとホームのベンチに座っていました。

カサヴォワジャー駅は各方面へ行く路線の分岐点となる駅のようで、
フェズの方に行く電車などいろんな方向に行く電車が出たり入ったりしていました。


モロッコ旅行記2


「世界の車窓から」の一コマのよう。

そこでまたひとつ不安が。

一等車の車両が先頭だったり最後尾だったりしているのです。
自分が今いる場所はやや先頭よりだけど、
もし最後尾だったらスーツケースごと走らないといけないかもしれない。
「うーん」と悩んだあげく、隣に座っていた母娘に英語で聞いてみたけど、
英語があまりわからないのか、私の英語がひどいのか、 「?」という感じだったので
「あー、じゃあいいです。。。」みたいな感じで また座っていたら、
母娘の隣のベンチにいた黒くてまるっこい男性が母娘に「どうしたの?」と聞いて、
どうやら私の説明をしたらしく、その男の人が私に「どうしたの?」と話しかけてきました。

「一等車両は先頭か最後尾かどっちか?」と聞くと、「ノープロブレム!」と笑うばかりで、
結局わからず、不安な私は何度もしつこく同じ質問をしたけど「ノープロブレム、ヘルプ ユー」と言うので、
仕方なくその場で待っていました。

結局の所、電車が来てみないとどっちかはわからないようです。。。。


モロッコ旅行記2


ホームのベンチからの景色。

陽気なまるっこい男性は、いろんなジョークを交えて、
私や母娘やまわりにいたおじさんたちを笑わせています。
「こういう所、日本には絶対ない良さだよな~」と思いつつ、
和気あいあいとしているうちにマラケシュ行きの電車がやってきました。

一等車両は最後尾!!

ぎゃー!と思いつつホームの逆側に走る!!

まるっこい男性も一緒に走ってくれて、
後ろの2両ほどの車体に「1」という数字が書かれているのを確認した後、
「マダム!クラスワン!」と言って車両を指差し、
まるっこい男性は「バイバイ!」と二等車両に向かって行きました。

私は「ありがとう!」とお礼もそこそこにスーツケースを必死で電車に上げ
(今度はポーターがいなかったので)、何とか乗る事ができました。

でも、二等車両に乗りたい人が殺到して時間がかかっていたので、
一等車両はそこまで慌てなくても乗れたかもしれません。

あとはマラケシュまで3時間ほど(長!)乗って行けばもう大丈夫です。

モロッコの電車はイメージする途上国の電車としてはまとも。
一等車の乗客はみんな大人しく乗っていましたが、電話はガンガンしていました。(^ ^;)

サンドイッチやお菓子などのワゴン販売も来たりして、
わりと早い段階で来たのでその時はお腹がすいてなくて「後でいいや」と思っていたけど、
その後終点間際まで戻って来る事はなく、
最後はかなりお腹がすいて「あの時買っておけば…」と後悔しました。

電車は草原をひた走り、リアル「世界の車窓から」。
ほんと、外の景色も車内の様子も、どこを切り取っても「世界の車窓から」。

時々名もない駅(いや、ほんとはあるんだろうけど)に止まり、あとは草原をひた走るの繰り返し。


モロッコ旅行記2


電車の窓が汚い。。。。

最初は良かったけど、さすがに3時間は後半飽きてしまった。。(日も暮れてしまったし)

「おなかすいたよー。」「もう座り疲れたよー。」とじたばたしたくて仕方なくなって来た頃、
暗闇の中にオレンジ色に輝く街の灯りが見えて来ました。マラケシュです!!
時刻はすでに20時をまわっていました。

マラケシュ駅は終点なので(これも何のアナウンスも無く、みんな淡々と降りて行きます。)、
私もここで降りました。
マラケシュ駅はとてもきれいな駅で、ここでこれからお世話になるお宿、
Dar Miraiのひかるさんに連絡を入れます。

お宿は城壁で囲まれたメディナ(旧市街)の迷路の中にあるので、
メディナへの出入り口のドゥカラ門まで迎えに来てもらうのです。

そしてここから、この日の最終にして最大のミッション!タクシーに乗ります。

たいした距離ではないのですが、荷物もあるし夜間なのでタクシーがベターとのこと。
でも、ぼったくられたり交渉が必要だったり、厄介でもあります。

タクシー乗り場に行くと、早速「こっちこっち!」と呼ばれて「50DH」と言われました。
相場は20DHと聞いていたので、ちょっとごねてみましたが、荷物が大きいのと夜なのと、
疲れたし数百円の差だしで50DHでOKにしました。

事前に地図でドゥカラ門の位置は把握していて、マラケシュ駅からは大通りをまっすぐ行けば着く感じでした。

タクシードライバーが何か言って逆の方向に行ったので最初はUターンするのかな?とか思っていましたが、
何だかくねくねと路地に入って行きます。
そして段々人気の無い道へ。。。。。。

夜だし一人でモロッコでタクシー乗るの初めてだし、途中でものすごく不安になってしまった私は、
思わず「バブ(門) ドゥカラ!バブ ドゥカラ!」と車内で叫んでしまった。

運ちゃんは「●×△#◎%!!」と言っていたけど、
アラビア語がわからず、パニックになりかけの私は日本語で「バブ ドゥカラあっちでしょ!!」と叫ぶ。
運ちゃんは相変わらず「●×△#◎%!!」と何か言っている。

ぎゃーぎゃー騒いでいるうちに、ふと大きな門の前に出て、それがドゥカラ門だとわかり、
やっと落ち着きを取り戻しました。

後で宿の人に聞いたりしたら、運ちゃんの好きなルートとかあるらしく、
大通りだと渋滞しているから、迂回したのかもなーと思いました。
運ちゃん、騒いでごめんよ。。。。

そんなこんなでタクシーを降りたら、すぐにひかるさんの姿を見つける事ができました。

ひかるさんはたまたまテレビで見た番組で紹介していた、マラケシュで新しく始めたお宿、
Dar Mirai(ダール ミライ)のオーナーさん。
もともとHikali Safariというツアー会社をやっていたのですが、
この度マラケシュに拠点を移してお宿も始めたそうです。
テレビの画面から伝わる笑顔が素敵で、今回はここにお世話になろうと決めていました。
また、Hikali Safari の方でも、絨毯の産地ツアーというマニアックなツアーを組んでもらいました。

しかし、ひかるさんの横には女性が一人。
聞けば私と勘違いして話しかけた人が東南アジアの人で、いろいろ話し込んでいたらしい。

バッグからアルバムを出して「これが長男、これが長女」と
私にも子供の写真を見せていろいろ説明してくれる。(疲れてるんだけどなー)

一段落して宿に向かって歩き出すと、日用雑貨のお店で「ここ自分のお店、寄ってくー?」と言うので、
笑顔で断り、宿に向かいました。

ここから宿までは歩いて3分ほどですが、ドゥカラ門からメディナの中心に向かってのびる道は、
マラケシュでも庶民の台所的な活気のある通りです。

すでに夜の9時をまわっていましたが、通りの商店はこうこうと灯りがついて、
がやがやと人々が行き交っています。

お宿はそんな通りにある魚屋さんの脇の「え!ここ入るの!?」と思わず言ってしまうくらい
見落としそうな細道を入ります。

しかも、地図上ではその道を入ってまっすぐ突き当たりくらいがお宿だと思っていたけど、
そこまで単純ではなく、「やっぱりひかるさんに迎えに来てもらって正解だった。」と思いました。






可愛いインテリアのお部屋♪

一日目にして濃い体験が目白押し!
さてさてこの後、どうなることやら。。。。



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二日目 「マラケシュ」 ~いざ、魅惑的なラビリンスへ~


モロッコ旅行記2
絨毯スーク(マラケシュ)


モロッコは暑い国のイメージですが、冬はそれなりに寒いです。
緯度は九州と同じくらいらしい。

昼間は日本より暖かいけど、朝晩は結構冷え込みます。一日で寒暖の差が激しい。

一日目は雨で日が出なかったせいか、夜はとても冷え込みました。
シャワーを浴びても一向に温まらず、しんしんと体が冷えてくる。
でもちゃんとお湯が出るのは助かりました。
(モロッコの特に安宿ではお湯が出ない所もあるそうで。。。)

ぶるぶる震えながらシャワーを浴び、とっとと着替えて布団に入って暖をとりました。

モロッコにはリヤドとかダールと呼ばれる宿が、たくさんありますが、Dar Mirai もそんな宿の一つです。
リヤドとは中庭をぐるりと囲んで家屋があるモロッコの伝統的な建築様式の古い邸宅を改装した宿で、
中庭のない(吹き抜け程度はある)規模の小さい物はダールと呼んだりします。



エントランス兼ロビー。タイルの装飾がモロッコならではです。

日本でも古民家再生とか流行っているけど、
モロッコでもそうやって古い邸宅をきれいに直してお宿やレストランにする、
特に外国人のオーナーが増えているそうです。




二階の廊下。こんなピンクのラグも、モロッコのインテリアにはぴったりはまってしまう。

モロッコ旅行記2

各部屋はぐるりと吹き抜けを囲んだ形であります。この下がエントランス兼ロビー。

リヤド(ダール)は普通のホテルに比べてインテリアもセンス良く、モロッコらしい味わいがある一方、
暑さ対策を考えられた建築様式だったりするので、 冬の寒さはあまり考えられていなく、
吹き抜けのロビーではガスヒーターも入れてくれたけど、 これがなかなか温まらない。

モロッコの冬、寒いとは聞いていたけど予想以上の寒さです。

寒い寒いと言いつつも、この頃海外旅行では睡眠導入剤を使う事を覚えた私は、
薬を飲んでいつの間にか眠ってしまいました。
ぐっすり眠れるので、次の日もすっきり。時差ぼけにもならずに済みました。

朝食はホブスというモロッコのフリスビーみたいな形のパンと、
ムスメンというクレープとパンケーキの中間のような薄いパン(?)。
それと、ゆで卵とヨーグルトに、オレンジジュースとコーヒー(or カフェオレ)。
モロッコの朝食の定番スタイルです。



パンは時々クロワッサンだったり、バゲットだったりします。

この日の予定は日頃お世話になっているバイヤーさんに付き添ってもらっての買い付け。
迷路のスーク(市場)はおそらく一人で歩けないので、
早いうちに案内してもらおうとこの日に設定しました。(←大正解)

バイヤーさんは日本でも一度お会いしていますが、メールでちょこちょこやりとりしているせいか、
あまり久しぶり感はなく。。。(笑)

宿からスークまではほぼ一本道。
比較的わかりやすくてよかった。
しかし、狭い道なのにバイク、ロバ車、人がガンガン通行して行く。
リヤカーとロバ車がすれ違えなくなって、後続のバイク数台が詰まってしまって無茶苦茶になっていたり。。。


モロッコ旅行記2

宿からスークへ向かう道。食料品や日用品を買う人々でごったがえしている。

屋根のあるスークの中心部に入ってくると、迷路はより複雑になります。
通路も場所によっては一人通れる程度の細さ、外も見えないので同じ様な景色、更に同じ様なお店が続き、
私は決して方向音痴ではないのですが、それでもちょっと歩くとどこがどこだかわからなくなります。

とりあえず一つ基本になるルートを覚えようということで、スパイス広場までの道順を教えてもらいました。

「このドアの所を左に行ってー」と確認していると、
「次に通った時はドアが開いて店が開いているかもしれないから、
それだとわからなくなるからこのドラム缶とかを目印にした方がいいですよー。」と教えてもらいました。
うむむ、そんなトラップがあったとは。。。

そしてまっすぐなようでそうでもない道を行き、一回曲がって無事にスパイス広場に辿り着きました。
ふー、ここ、一人で帰れるかな。。。

モロッコ旅行記2

スパイス広場。ニット帽やカラフルな可愛いかごなどが目を引きます。

モロッコ旅行記2

スパイス広場の横には絨毯スークの入り口があります。

モロッコ旅行記2

高い天井の建物の中は全部絨毯屋さんです。

絨毯スークで今回のメインの買付け品のラグを何枚か買いました。
絨毯屋ではまず、床一面に絨毯を敷いていき、いらないものは外していきます。
店員さんが見せるラグを見て、「ワッハ!(OK)」とか「ラ!(NO)」とか言いながら選別していき



お客さん達はどんなのが好きかなぁ?とか思いながら選んでいます。

黄色いラグの色合いと模様が可愛かったので、
結構迷いましたがフリンジがきれいじゃなかったので見送りました。
明後日から絨毯の産地を巡る旅に出る予定だったので、まぁまだいろいろ見れるしーと、
この時は余裕こいていました。まぁ産地での話はまた後ほど。。。

いろいろお店を回った後、ランチをしに眺めの良いテラスのあるカフェに入りました。
スパイス広場が一望でき、遠くには雪をかぶったアトラス山脈も見えます。
ちょうどアザーン(礼拝の呼びかけ)が、あちこちの塔から響いて来て、
「あぁ、モロッコにいるんだなぁ~」と実感。



テラスからのスパイス広場の眺め。



遠くに冠雪のアトラスが見える。

クスクスにはまっている私はさっそくクスクスを注文。
出て来たのはボリューム満点のクスクス。
レーズンの入ったちょっと甘いソースがかかっています。うん、ブニーナ(美味しい)!!

マラケシュカフェ

世界最小パスタと言われるクスクス。具材がてんこ盛りすぎてクスクスが見えないね。(苦笑)

バイヤーさんとは商談のようなカタイ話はほとんどせず、なぜかずっと星座占いの話をしていました。(笑)
バイヤーさんは星座の運勢を「あれは学者も認める科学的根拠もあるらしい!」と力説していました。
私は運勢とかはあまり詳しくないのですが、性格とかは絶対に星座によってあると思う!と負けずに力説。
おひつじ座からうお座までの性格を把握しているというと興味津々に12星座分聞いてくれました。

普段こんな話すると気持ち悪がられるのでしないのですが、
興味を持って聞いてくれる人がいると私も話に熱が入ってしまいます。(^ ^;)

そして、その後別の仕事のあるバイヤーさんとはスークでお別れの予定だったのですが、
さっき覚えた道を戻ろうとすると、さっそく覚えの無い二股道が。。
行きに向いていた方向からは一本の道に見えたのですが、
逆から見ると私が出て来た道の脇にもう一本道があったのでした。
行きには見えなかった道が帰りには出現する。これもスークのトラップです。

「これ、どっちだ?」と迷っているとバイヤーさんが「左です。」と教えてくれましたが、
それでちゃんと帰れるか一気に不安になった私は、
右に行くバイヤーさんと大回りになるけど途中まで一緒に帰りました。
(銀行でお金を沢山おろして持っていたのもあり、一人で路頭に迷うのはかなり心配だった。)
逆方向からおさらいしたかったけど、また明日同じ道をチャレンジしてみよう。

わかりやすい所まで一緒に行ってもらって、そこからは一人で帰れそうだったので、そこで別れました。
(それまでの道も「ここさっき通ったのわかります?」と言われて「え!は!?そうなの!?」という具合でした。。)

ある程度位置関係がわかってくると迷うのも楽しいけど、
全くもってわからないととんでもない所に行ってしまいそうで怖い。

でもそんな迷路の路地こそ面白いものが潜んでいたりするんだけどね。

何かのアジトがありそうな、危ない雰囲気の裏路地の奥に小さな扉があって、
そこを開けると普通に職人が数人でバブーシュを作っていたりします。

モロッコ旅行記2


”アジト”では職人さんが一生懸命バブーシュを作っていました。

ほんと不思議な所です。


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三日目 「マラケシュ」 ~街歩きと人々とのふれあい~


モロッコ旅行記2
スークを歩く人々(マラケシュ)


昨日の夜も宿泊客は私だけとのことで、静かにゆったり過ごしていたのですが、
ぼちぼち寝ようかなと思い始めた深夜12時前くらいに、にわかに下のロビーが騒がしくなりました。

10人近い外国人が大声で喋ったり笑ったりしています。

ドイツ人の8名様が次の日に予約入っているとは聞いていたのですが、
到着が早まったのか、別のご一行が急遽入ったのか。

そんな事を思いながらこの日も眠りに落ちました。

朝、ロビーで朝食をとっているとまわりの部屋からぽろぽろと50~60代くらいの外国人が出て来ました。
やはりドイツ人が一日早く着いたようです。
昨日の夜と同じくわいわい騒いでいます。

朝食は宿で食べずに、これから外で食べるらしい。(どの国もこの年代は元気だなー)

わさわさとしている中、一人もそもそと朝ご飯を食べていると、
ひかるさん達の居住スペースから同じくお宿のオーナーで、
ひかるさんの旦那さんのアリさんが起きてきました。

キッチンでお茶を入れながら、そこにドイツ人達がいるのに私に向かって
日本語で「うるさいねぇ~?」と言うので、思わず笑ってしまった。

アリさんは日本語が喋れますが、奥様仕込みのせいか、ちょっと可愛い日本語を話します。

ひかるさんによると数カ国後話せるらしく、その都度話し方も変わるようで、
日本語の時は穏やかに、フランス語の時はインテリっぽい話し方になるようです。



こちら、もう一人の宿の住人(?)、アンちゃん。鼻が黒ハート??

さてさて朝食を食べて、私も活動開始!!

午前中は今度は一人でスークで買い物です。
昨日教えてもらった道順をノートにメモしておいたので、それを頭に叩き込んで出発です!

モロッコ旅行記2

左は宿のドア。ここだけでなく看板も目印もないお宿が多い。
隠された秘密のドアを開けると中は別世界。

モロッコ旅行記2

道ではジュラバというねずみ男みたいな服を着た人をよく見かけます。

屋根のあるスークの前まではスムーズに来ましたが、そこからは慎重に目印を探します。
赤いドラム缶のある所まで来て、次にまた覚えの無い分岐が。

片方はそのまま進むと外に出そうで、「いや、昨日は外に出ていない」と、
引き続きスークの中にぐんぐん入って行きます。

途中にはお店がたくさんあるのですが、店先に座っている店員にひっきりなしに声をかけられます。
「ジャパン!?」とか「コニチハー」とか「ビンボープライス!(←なんじゃそりゃ)」とか。

道順をおさらいしつつ、なるべく大人しめで良さそうなお店をチェックしながらスパイス広場を目指します。
色とりどり、キラキラ輝くお店たち。少し周りを見る余裕も出てきました。
狭くてごちゃっといろんなお店が並んでいる感じは、まるで異国情緒あるドンキホーテと言ったところ。

そして途中「あれ?」と何度か思ったものの、無事にスパイス広場に到着。やったー!!

とりあえず行きのルートはオッケー。今度はまた来た道を戻りながらお買い物スタート!!

色とりどりのタッセルキーホルダーのお店が目に入り、タッセルいくつか欲しかったので様子を伺うと、
大人しい感じのお兄ちゃんが店番をしていたので、「ここならいいかな?」と、中に入ってみました。
何本か選んだ後、価格交渉も納得プライスまでスムーズに行ったのでさくっとお買い物終了。(ほっ)

スークのお店は観光名所のフナ広場に近い場所よりも、
奥の方にあるお店の方が品質も良くて良心的な店が多いとか。
この辺りは結構奥の方なので確かにこの辺で買ったお店はどこも良い感じのおっちゃんばかりでした。

タッセルのお店を出てちょっと歩くと、素敵なミントティーグラスが目に入りました。
プリントのミントティーグラスもきれいだけど、ハンドペイントが施されたグラスは、とてもきれい。

じーっとグラスを見ていたらお店のおっちゃんに「見て行きなよ!」みたいに言われたので、
「よーし、行くか!」と中に入っていろいろ見せてもらいました。

ここはガラスのボトルやティーポットなんかも売っていて、ティーポットも欲しかった私は、
グラスセットとティーポットを数セットと、ガラスのトレーを買うと言ったら、
おっちゃんは予想外だったのか「えー!そんなに!」とご機嫌で、快く値引きもしてくれました。
ティーポットにつける小さなタッセルの飾りも色を選ばせてくれました。

モロッコ旅行記2

色とりどりのキャンドルのボトル。タッセルもついていて可愛い♪

時々モロッコを旅した人のブログを見ていると、
値引き交渉でどれだけ値切ったかを武勇伝的に書いている人がいるけど、
自分が納得いく値段だったらいいやーと私は思ってしまいます。
だってお店の人もこの収入で生活しているんだと思うと、ある程度で折り合いつけないとねって思うのです。
(もちろん、明らかなぼったくりとは戦いますが!)

グラス屋のおっちゃんは、店内の写真を撮らせてくれただけでなく、
私にティーポットを持たせた写真も撮ってくれました。
二年前の旅の記憶からマラケシュのお店にビビっていた私ですが、
気持ちのよい取引ができると、とっても楽しいお買い物♪

モロッコ旅行記2

おじさん(と言っても私より若いかも!?)が商品を包んでくれています。

しかしまだ二件目ですが、荷物がかなり重くなってしまったので、一旦宿に戻る事にしました。
帰り道も迷わずばっちり!もうこのルートは大丈夫!!

一旦宿に戻り、荷物を置いて、今度は新市街の方に行ってみることにしました。
ドゥカラ門を出て、大通りに出ます。
門の前は大きなロータリーになっていて、バスのターミナルもあり交通の要になっているような場所です。

モロッコ旅行記2

この門の中と外も別世界。隠された中に魅力が詰まっているのが、人を引きつけてしまう。

門を中心にV字になっている大通りをとりあえず左に行ってみました。
まーっすぐひたすら歩いて行くと新市街に着きます。

新市街入り口の手前にガイドブックで見た入りやすそうなカフェがあったので、
そこでお昼を食べる事にしました。



ヘビーな食事が続くので、ここでは軽くオムレツを注文。

オムレツを頼んで、アホっぽく料理の写真を撮っていたら声をかけられ、
ぱっと見たら昨日会ったバイヤーさんでした。
まぁ、マラケシュと言っても東京とかに比べたら小さい街なので、
どこかでまた会うかもなと思ってはいましたが、こんなにすぐに会うとは。。。

ちなみにこのカフェはスイーツが美味しいらしく、手みやげを買うのにみなさんよく利用するようです。
(私はスイーツは食べませんでしたが。)
バイヤーさんもお友達に買って行くスイーツを買いに来たとの事でした。

新市街はセレブが多く住んでいるエリアなので、客層もどことなく品のある感じ。
メディナの雑多な感じとは全然違う雰囲気です。

カフェを後にし、「ふーん」「へー」という感じで少し新市街をぶらついた後、
またドゥカラ門付近まで戻り、マジョレル庭園の近くのスーパー「アシマ」に行ってみることに。

モロッコ旅行記2

メディナと違い、整然とした雰囲気のギリーズ(新市街)。

モロッコ旅行記2

最上階はすごいお金持ちが住んでいそう…。

またV字の所まで戻り、今度は右の方にまーっすぐ歩いて行きます。
10分ほど歩いて、アシマに到着したけど、中は薄暗くガラーンとしています。
「あれ?これ潰れてるのかな?」と中を覗き込んだけど、どう見てもスーパーという感じではなく、
薄暗くてちょっと怖かったので、そのまま道を引き返しました。

そして歩き疲れたので宿に戻って休憩することに。

宿の前ではちょうど近所の子供達が10人くらい遊んでいたので、
ちょっとコミュニケーションをとろうと思い、バッグに入れていた飴ちゃんをあげました。

そしてふと思いつき、部屋に戻ってカメラを取って来て、「写真撮ってもいい?」と、
アメで釣って(^ ^;)写真を撮らせてもらいました。

嫌がるかな?と思ったけど意外と普通に撮らせてくれて、でもモロッコの子供ってほんと可愛いなぁ~。

モロッコ旅行記2

おしゃまな感じの女の子。

モロッコ旅行記2

見知らぬ外国人にも人懐っこい笑顔を見せてくれます。

そのうち近所の大人が通ったりしたので、怒られたら嫌だなぁ~と写真を切り上げ、宿に帰ろうとすると、
何故か子供達に「マダ~ム!マダ~ム!」と追いかけられたので(アメがもっと欲しかったのかな?)、
「バイバ~イ!」と私も何故か慌てて宿の扉を閉めてしまった。
(ドアの外ではしばらく「マダ~ム!マダ~ム!」と呼んでいた。。)

あたふたしている私にひかるさんが「おかえりなさ~い」と出迎えてくれて、
そうだ!と「マジョレル庭園の近くのアシマって潰れたんですか?」と聞くと、
「あぁ、アシマは地下にあるんですよ!」と何とも意外な答が!!
潰れた訳ではなかったのね。。。

でもまた出かける気力もなく、夕方には我が妹がマラケシュに到着予定だったので、
このまま宿でゆっくりする事に。(外ではまだ子供達が遊んでいたし。。。)

そう言えばテラスがあったので、「出てもいいですか?」と聞くと「どうぞ。」と言ってくれたので、
お言葉に甘えて屋上のテラスに出てみると、なんともぽかぽかして静かで居心地が良い!

モロッコ旅行記2

お隣の建物のテラス。こちらも素敵な感じ♪

壁に沿ってサロン風の長椅子になっていて、そこでひかるさんやお掃除のお手伝いの女性は
横になって本を読んだり日向ぼっこをしていました。

いつもこうして午後はのんびりされているのかな?
こんな時間が持てるだけでかなりの幸せだよなーと思いました。

妹は4時頃には宿に到着するかな?と思っていましたが、結局着いたのは6時過ぎ。
なんとドバイで飛行機が3時間も遅れたらしい!!
妹は初モロッコなので、空港から専用車を手配していましたが、ドライバーさん、
3時間も待ちぼうけくらったそうで。。。(大変)

それから妹と出かけて豪華な雰囲気のレストラン(でも値段はそんなに高くない)で夕食を食べました。

モロッコ旅行記2

レストランの天井から素敵なモロッコランプが下がっていました。

レストランから帰る時間帯でもまだ「マダーム!マダーム!」の子供達の声がどこかから聞こえていたので、
ドキドキしましたが、遭遇はしませんでした。

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四日目 「ワルザザード」 ~絨毯屋にて撃沈~


モロッコ旅行記2
雪山とベルベルの集落(アトラス山中)


昨日、妹と合流したのも束の間、今日は私は絨毯の産地を巡る旅に、
妹はサハラ砂漠に向かうため、別々にツアーに参加。

マラケシュからアトラス山脈を越えたワルザザードという街までは同じ方向に向かうのだけど、
そこから先は私は西に、妹は東に向かいます。

妹は私よりも英語が話せないのですが、多国籍の乗り合いツアーに参加する事となり、
(数ヶ月前からスペイン語を習い始めたらしいが、それも流暢に話せるレベルではない)
それでも「外国の友達ができるかもしれない。楽しそう。」と前向きな発言をしたのでほっとしました。

実はそのようなツアーで大丈夫か心配していたけど、さすが我が妹、たくましい。

私は絨毯の産地巡りなんてマニアックな団体ツアーはないので、
車をチャーターし、前回同様ドライバーとの二人旅です。

妹の迎えが朝の8時くらいに来た後、30分くらいして私のドライバーが迎えに来ました。

今回のドライバーはハッサン。背が大きくて色が浅黒く、顔立ちもはっきりスキンヘッド。年は30代前半。

マラケシュの街を後にし、車はぐんぐん山の方に向かいます。

真冬のアトラス山脈はかなりの冷え込み。
車外に出ると息が真っ白!ユニクロのライトダウンでは、寒くて長時間は外にいられません!

モロッコ旅行記2


キーンとした空気。山が幾重にも連なっています。

途中のフォトスポット兼休憩所のような所にも立ち寄り、荒涼とした山肌にベルベル人の集落が見えました。

この辺りは前回通った時に、川で洗濯している女性が見えて、
その時は春でのんびりした風景だなぁと思ったけど、この寒さでも川で洗濯するのかな?

このおうちのひとつひとつには、それぞれの生活があるわけで。
私にとっては珍しい風景でも、ここの人にとっては日常で…
ほんと世界にはいろんな人生が存在しているんだなと思う。

モロッコ旅行記2


ここの人は、普段どんな暮らしをしているのだろう?

アトラスの景色は本当に雄大で、奥行と高低差がすごい!!
「すごい!」と思って写真を撮った場所は、前回写真を撮った場所と同じだった。
ここは「すごい!」と思う景色なんだね。
前回は雪がなかったけど、今回は冠雪の山。雪のアトラスはとっても美しい!!

モロッコ旅行記2


前にも書きましたが、写真では伝わらないスケール!!

しかし単調な山道を行くうちにうとうとしてしまったようで、気がつけば平坦な渇いた道に変わっていました。
山道は長くてくねくねでしんどいなぁと思っていただけに、おかげであっという間に通り過ぎた感じでした。

アトラスを超えたらワルザザード!ですが、
ちょっとその前にワルザザード手前のアイト・ベン・ハドゥの絨毯屋さんに寄ってもらいました。

この絨毯屋さんは、ネットショップを始めるきっかけになったお店で、
私の中では思い入れのある絨毯屋さんです。

ハッサンには駐車場で待っててもらって、一人でお店まで歩きます。
日本人の女性がひとりで歩いているもの珍しい場所なので、みんな物珍しそうに見てきます。(コワイ…)

お店までの道はそんな難しくないのだけど、「ほんとにこっちだっけ?」と思いながら歩いて行ったら、
あった!ありました!!見覚えのある絨毯屋が!!「懐かしい!!」そんな思いで店に入りました。

「スマフリー」(すみません)と声をかけると、店員のおじさんが出て来たので、
前に来た時にこの店の女性と撮った写真を持って来たと言うと
「えー!わざわざ来たの!?」みたいに驚かれました。

そしておじさんはオーナーらしき人を呼んで「前に来たんだって!」みたいに説明したところ、
オーナーらしき人も「えー!ひとりで来たの!?」とびっくりしていました。
「この女性はここにいますか?」と写真を指差して聞くと、「あー!ファティマだ。ファティマ!」と呼んで、
中からファティマさんが出て来ました。
変わらず写真と同じ顔。やはり懐かしい。

そしてここに連れて来てくれた前回のドライバーに渡して欲しいと手紙も渡しました。
「彼はよくここに来るの?」の聞いたら
「いつもフェズやシャウエン、砂漠を回ってここに来る。半月に一回くらい来るよ。」とのこと。
毎回そういうルートで決まっているってことは、
他のルートや個人的にドライバーをお願いするのは難しいのかもな。
でもまたいつかどこかで会えたらいいなぁ。

それで「ちょっと絨毯を見たい。」と言ったらおじさんが「どーぞどーぞ!」と、
アフニフをいろいろ出してくれました。が…あんまり気に入ったデザインのものがない。。。。。

「うーん。」と悩みつつその中でも一番良いかな?と思うもので値段交渉を開始。
でもマラケシュよりちょっと高い値段でそれ以上は下がらず。。。

「もっと産地に近い場所ならもっと安いかも。ここで無理して買わなくても。」と、欲を出してしまった私は、
せっかくこの絨毯屋に来たのに何も買わずに店を出て来てしまいました。

店員のおじさんは頑張って値段を下げてくれようとしてくれたんだけど、
オーナーには「その値段だったら無理だ。また機会があったらね!」とあっさり帰されてしまった。。
なんだか最後はちょっと空気が悪くなってしまった。。。

しかしその後の展開を思えばこの時に一枚でも義理で買えば良かったと後悔。
このお店はまたいつか買いに来よう。

そして一路ワルザザードへ。
ここはハリウッド映画の撮影所がある映画の街です。
荒涼とした広大な風景のシーンなんかでよく使われているようです。
有名なのは「グラディエーター」とか。

モロッコ旅行記2

何気に撮影所には有名なハリウッドスターが来るそうです。

でも私は映画の撮影所も見学せずに絨毯屋を巡る。。。

ワルザザードの絨毯屋では、ちょうど女性が絨毯を作っている所が見れました。

モロッコ旅行記2

絨毯織りはモロッコのお母さんが収入を得られる大事な仕事です。

モロッコ旅行記2

「シュッシュッ」とひとつひとつ目を結んで行きます。とても根気のいる作業。

モロッコ旅行記2

カラフルな毛糸たちがスタンバイ中。

上のラグはアフニフではなく、タズナフトという起毛タイプの絨毯です。
アフニフはさらっと平織りだけど、タズナフトはもふもふ絨毯。タズナフトも可愛いデザインが多いですね。

でも、今回はアフニフに集中ということで、またアフニフをいっぱい出してもらう。

どこの絨毯屋も同じようにまず床一面に色とりどりの絨毯を並べます。

モロッコ旅行記2

絨毯が沢山並ぶととてもきれい。

その中から気になるものをピックアップして絞っていきます。

3枚くらい選んだ所で、いざ値段交渉!が、なんと!!
マラケシュの店よりもアイト・ベン・ハドゥの店よりもかなり高い!!
「えー!マラケシュでは○○DHで買ったよ!」と言っても
「それは品質が良くない。(←そんなことないと思う。)これは品質が良い。」と言って引かない。

「ここではあまり買う気しないなぁ」と思ったけど、買わずにいられない雰囲気。(←絨毯好きの客ってことで、店主も期待している。)

仕方なく、ここでは母親に頼まれていたものにちょうど良いラグがあったので、
買付けではなく単にお土産として絨毯を購入。

どうも腑に落ちないまま、お昼を過ぎていたのでランチをすることに。

ワルザザードの街中のレストラン。
そこでドライバーのハッサンと一緒にランチをした。

モロッコ旅行記2

クスクスがなかったので、タジンを頼みました。

が、私はあまり英語が流暢に話せないのと、
ハッサンはクールなタイプなので(後々聞いたらシャイなタイプらしい)、
食事中も「・・・。」という感じになってしまった。
足元におねだり猫ちゃんがまとわりついていたので、猫と喋っていた。(猫語の方が通じるかも。。。^ ^;)

モロッコ旅行記2

なかなかフォトジェニックなニャンコ。

午後ももう一件絨毯屋へ。
絨毯屋で交渉をした事のある人ならわかると思いますが、絨毯屋に行くとものすごくエネルギーを使います。
この時もすでにかなりエネルギー消耗していました。

次の店はかなり広く、在庫も豊富。

同じく床にアフニフを沢山並べて何枚か気に入ったものをチョイスします。
ここの店には「かわいい!」と思うカーペットがあったのですが、
また値段交渉の段階でさっきのお店より更に高い値段を言われました。

またしても同じく「マラケシュでは○○DHで買った!」と言うと「そんなはずはない」と言う様な顔をして、
やはり同じように「それは品質が良くないんじゃないか」とか「これは品質が良い!」と言う。

一枚の小さな薄いコットンのラグを持って来て「これなら○○DHだけど、
あなたが買ったのはこのタイプじゃないか?」と聞いてきたので、「いや、違う。」と言った。
私が買ったラグはもっとしっかりして、デザインも洗練されたものだ。

それにしても事前にリサーチした情報によると、
産地に行けば安く買えるという話だったのに、これはどういう事なんだろう?

足元見られてるのかな?と思い「その値段だったら買えない!」と言ってもわりとあっさり
「それじゃしょうがないね。」となるので、おそらくぼったくりではなく、
本当にその値段で販売してるんだろう。
(それでも最後に「あなたのチョイスはなかなか良かったよ。」と褒められたのはちょっと嬉しかった。)

私は期待が大きかった分、「参ったな・・・。」と頭が混乱してしまった。

ハッサンは「これからどうする?見たい所ある?」と聞いてきたけど、何だか疲れてしまったのと、
今日はこれ以上絨毯を見てもまともな判断できないなと思い「今日はもうホテルに行く。」と宿に行き、
そのまま考え込んでしまった。

明日も絨毯屋に行くんだけど、どうしよう。。。。

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五日目 「タズナフト」 ~予定不調和と折り合いと~


モロッコ旅行記2
カラフルなドア(タズナフト)


昨日の夜は知恵熱が出そうだったけど、一晩寝たら多少すっきりし、エネルギーも回復。
しかし今日も絨毯屋とのバトルを思うと気が重い。。。

朝食を食べているとスタッフの男の人が「どうですか?」と時々声をかけてくれる。
マラケシュはアラブ系やモロッコ土着のベルベル系、ちょっとヨーロッパっぽい人もいたり様々だけど、
アトラスを超えたワルザザード辺りは、シュっとした背の高い細身の黒人に度々出会う。

アラブ系の人の話し方は「怒ってるのかな?」とたまに思うくらい「わーわー」と話すけど、
この辺りで見かける黒人は話し方もソフトで物腰も柔らか、見た目に反して優しい雰囲気の人が多い。

ここのスタッフもシュっとした黒人で、やはり優しげで、
頭から湯気が出そうだった昨日の夕食時もかなり癒されました。

お宿も素敵な雰囲気。

モロッコ旅行記2


エキゾチックなムードの色合い。

ちなみにテーブルのランタンはうちのネットショップで売っている物と同じデザイン。w

モロッコ旅行記2

インテリアは素敵なんだけど、飾ってある絵がちょっとコワイ。。。。

モロッコ旅行記2

今日はワルザザードを出て、タズナフトという街に向かいます。
「タズナフト」は絨毯の種類の名前でもありますが、
まさしくタズナフトで作られているから「タズナフト」という名前がついています。

タズナフトのお店にも絨毯を織るスペースがありました。
織っている姿は見れませんでしたが、これはアフニフを織っている途中かな?

モロッコ旅行記2

毎度のごとく様々なアフニフを床に広げていき、それを私がチョイスしていきます。

極小サイズが欲しかったのですが、ちょうどそのサイズが何枚かあったのでそれを買い、
あとはちょっと珍しい黄土色のものも買いました。
値段は、やはり昨日と同じ位か少し安いくらいで、
おそらくもうこの辺りはこれ以上下がらないだろうなと思い、
その金額で何枚か購入しました。

それにしても、通常絨毯の産地で作られた絨毯達は、業者に買い取られてマラケシュに集められ、
そこでまたセリにかけられて各絨毯屋に行くというのが、ざっくりした流れであり、
それ故マラケシュでの価格が高くなるのは理にかなっているけど、
なぜ産地の方がこれほど価格が高いのかは結局の所わからずじまいでした。

しらみつぶしに産地の絨毯屋を巡ればもっと安い所もあるのかもしれないけど、
今回はこれ以上探すのは時間的にも不可能でした。

タズナフトは、サフランも有名なのかハッサンと絨毯屋さんは「サフランのお店に行く。」というので、
ちょっと立ち寄る事に。

モロッコ旅行記2

タズナフトは中くらいの規模の町です。

サフランは高価なものなのか、ここで買うと安いのか、
小さな容器に入ったサフランをいくつか買っていました。

モロッコ旅行記2

おじさんがサフランを量って小さな容器に小分けにしていきます。

超ローカル感溢れる店構え!(っていうかお店ってわからない!!)
でも、こういう地元感ある所の方がガイドブックにも無い知らない世界が見れてわくわくします。

モロッコ旅行記2

目立たなそうだけど、わりと賑わっているお店です。

ここでモロッコまめ知識。
よくこのように壁に枠と数字が書かれているのを見かけますが、
イスラム教の国ということでか宗教的な意味合いがあると思っている人もいるようですが、
これは選挙のためのものだそうです。

モロッコ旅行記2

選挙でどう使うのかはイマイチわかりませんが。。(ポスター貼る訳ではないよね?)

その後、ハッサンと絨毯屋さんと少しお茶をして、次の街タルーダントを目指します。

タズナフトからタルーダントまでの道は、正直これと言って見所もなく、またしても寝てしまった。。

でも、途中アーモンドの花がたくさん咲いている所がありました。
アーモンドの花は2月ごろ見頃を迎えるそうです。桜よりちょっとぼんやりした感じの花です。

モロッコ旅行記2

冬の終わりを告げるアーモンドの花。

そして小さな町のレストランでお昼。今日はハッサンは気を使ったのかテーブルは別々でした。

ケフタタジンとポムス(アップルサイダー)!そういえば前回の旅でもトドラ渓谷で同じメニューだったな。
(しかもオープンテラス。)

モロッコ旅行記2

ちなみに「ポム」がアラビア語でりんごだということを、今回の旅で知りました。

お昼を食べ、またしても長い長いドライブ。。

途中ハッサンがBGMでアフリカンミュージックをかけ、手拍子したり踊ったりしているので、
私もマネして踊っていたら、クールだと思っていたハッサンも調子が出て来たようで、
音楽に合わせて歌い出し、「これ、自分が歌ってるんだ!」と、オーディオを指差すので、
「え?ほんと?」とよくよく聞いてみると確かに同じ声。

「あなたシンガーなの?」と聞くと「時々。」と答えた。
ハッサン、めっちゃ歌上手い!!そして意外な事実!!

「アフリカンミュージックのCDが欲しいな。」と言うと「明日持って来てあげるよ。」と言ってくれました。
ハッサン、正直最初ちょっと怖かったけど良い人♪

そして夕方前くらいにやっとタルーダントに到着。馬車の蹄の音が響き渡り、わりと賑わっている街です。
まだまだ明るい時間だったけど、宿に着いたらハッサンが
「今日の予定はもうこれで、クローズ!ひとりで外に出かけたりしないでね。」という。
ひとりでぶらぶらするのは、ちょっと危ない場所なのかな?

ハッサンは私の部屋まで荷物を持って来て「ちゃんとドア閉めてね!ほら鍵も!」という感じで
急に世話焼き兄ちゃんみたいになっておかしかった。

そんな心配をよそに今日のお宿もほのぼの良い感じ。
その宿には猫がいて宿のスタッフも「マリサ~(猫の名前)」と猫と戯れていて和む。

モロッコ旅行記2

明るくて落ち着いた雰囲気。

モロッコ旅行記2

テラスにはくつろげるスペースも。

お部屋のインテリアも可愛い♪

モロッコ旅行記2

いかにも女子が好きそうな感じ♪

ハッサンの言いつけ通り、この日はその後宿で大人しく過ごしました。


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六日目 「タルーダント・アガディール・シシャワ」 ~モロッコツアー「裏街道(?)」~


モロッコ旅行記2
モロッコのビーチ(アガディール)

昨日はタルーダントの街をほとんど見れないまま終わったので、
今日の午前中はハッサンとタルーダント専門のガイドとともにタルーダントのスークでお買い物をすることに。

モロッコ旅行記2

タルーダントは高い城壁と馬車が印象的でした。クラシックな雰囲気。

モロッコ旅行記2

ハッサンとガイドさんに案内されスークでお買い物。

タルーダントは「スモールマラケシュ」とも言われているそうで、
マラケシュほどではないけれど、スークも充実しています。

それにしても我ながらこんな所までやってくる日本人はかなりマニアックだと思う。。。
マラケシュを起点に東側、フェズやシャウエン、砂漠を回るツアーが王道な表ツアールートとするなら、
こちら西側は完全に裏ツアールート。
それはそれで私は面白いけど、王道ルートに比べると華やかさには欠けるかもね。。



掘り出し物が見つかりそうな雑貨屋さん。

モロッコ旅行記2

可愛いかごがいっぱい!!あれもこれも欲しくなってしまう。

モロッコ旅行記2

タルーダントはメタル細工も有名だそうです。

マラケシュみたいないわゆる華やかなモロッコ雑貨のお店もあれば、
ごくごく普通の日用雑貨や絨毯(日本の昔ながらの家具屋さんにあるような普通の絨毯)を、
売っているお店もありました。

ここでも少し買い物をした後、今度は海沿いの街アガディールを目指します。
今日も移動が激しい!!

またまた淡々とした道が続きますが、ある場所でハッサンが「アルガンツリー!」と指差すので外を見ると、
出ました!!ヤギ・オン・ザ・ツリー!!

モロッコ旅行記2

ヤギが群がっている!!

マラケシュからエッサウィラに行く途中にあるのが有名で、
今回はそのルートは行かないので見れないと思っていましたが、ここでも見れるんですね~。
何気に管理している人がいて写真撮るのにチップ要求されましたが。。

このヤギたちは何故木に登るのかというと、アルガンの実を食べるために登っています。
しかし奇妙な光景ですね~。

モロッコ旅行記2

「うメェ~」とは言ってません。(笑)

子ヤギも抱っこさせてもらって、満足し、一路アガディールへ。

アガディールはモロッコでも有数の海辺のリゾート地。
街に近づくと、だんだんと都会的なリゾートっぽい町並みになってきました。

海沿いの街というとエッサウィラが有名で、青と白で統一された美しい街並みは、みんながおすすめするけど、
今回はスケジュール的にエッサウィラには行けませんでした。また次回リベンジしよう!!

でも、アガディールもめったに来れる場所じゃないからこれはこれで貴重な経験。

それに、まともに大西洋を見るのは初めて。(前回の旅でラバトでちょこっと見たけど。)

ハッサンが「少し歩いて来ていいよ。」と言うので、海岸をぶらぶら歩いてみました。

モロッコ旅行記2

ここも日本人女性が一人でいるのは珍しいけど、誰もじろじろ見る事もなく歩きやすい。

海の向こうはアメリカ大陸。しかもニューヨークとかのある東側。
千葉の海から見てもずっと向こうはアメリカ大陸だけど、それは西側。

なんだか地球をぐるっと反対側まで来たのだなーと、海を眺めながらしみじみ思いました。

モロッコ旅行記2

地球の反対側に立つ。ロマンだ!!

モロッコに来ると、時々山肌にアラビア文字が書かれいるのを見かけますが、
これは「God、King、Country」と書かれています。
モロッコの人々に神様と王様と国を意識させるよう書かれているそうです。
アガディールの海岸でもそれが見られました。

モロッコ旅行記2

こうやって意識を促す事で、モロッコの人は神様も王様も国もちゃんとリスペクトしている。

しばらく歩いてハッサンが待っているカフェに戻り、
ノスノス(カフェオレ)を飲みながら前を行く人々を眺める。
ゆったりと、お金持ちそうな人たちが歩いています。

モロッコ旅行記2

モロッコのノスノス。層になっているのが可愛い。

そんなアガディールも後にし、ここからハイウェイでマラケシュまで一気に帰ります。

ハイウェイも単調な景色の連続。雄大には変わりないけど。
途中のドライブインでお昼休憩していた時に(この日はまた一緒に食べた。)、
ハッサンにCDをもらいました。
「ギフト!」と言っていたので、プレゼントしてくれたみたい。

マラケシュに向かう道の途中には、シシャワというこれまた絨毯の産地があります。
もう絨毯を買う気はなかったけど、見るだけ見たいなぁと思い、ハッサンにシシャワに寄ってもらうことに。

モロッコ旅行記2

シシャワ。ほんとに地元の人しかいなさそうな町です。

モロッコ旅行記2

馬の様なロバの様な。両者かけ合わせたラバってやつかな?

シシャワもこじんまりした街でした。
トイレに行きたかった私は「トワレッ!」と言ったけど、まともなトイレのある場所があまりなさそうで、
仕方なく近くのカフェ(そんなおしゃれなカフェではありません)のトイレを借りる事に。

お店の男の子が案内してくれたけど、なんだか申し訳なさそうな顔をしていて、
どうもトイレの電気がつかないっぽく、トイレの中は真っ暗!しかもアラブ式。
(アラブ式のトイレがわからない人はどこかで検索して調べてみて下さい。
四角い和式トイレのようにしゃがむタイプで足置き場があります。)

アラブ式でもちゃんと掃除もなされているので、
とりあえず「大丈夫」と男の子に告げて入ったものの、真っ暗で何も見えない。
慎重に足探り(?)で足を置く所に着地し、事無きを得ました。

それから絨毯のお店を探したのですが、ハッサンが地元の人に聞いてみた所、
絨毯は毎週水曜日にマーケットがあって、そこで売買されるらしく、
「今日は水曜日じゃないからマーケットはないよ。」と言われてしまった。。

絨毯の産地でもお店ないのか…。今回はほんとに思っていたのと違う結果になってしまった。。
まぁでも、「そういう事がわかった。」ということを得た旅でした。
それも自分の糧になる事でしょう。

これ以上は仕方ないので、一気にマラケシュまで戻る事にしました。
マラケシュのDar Mirai に再び戻り、部屋でくつろいでいると、
しばらくして妹も砂漠ツアーから戻って来ました。
砂漠ツアーは楽しかったようで、でもやはり言葉の壁があり
「みんないい人だったけど、あまり話せなくて気を使わせてしまった。。」と、言っていました。
お互い語学はもっと精進しなければ。。。

この日の夕食は宿のひかるさんが手料理を作ってくれる事になっていました。
「モロッコ料理も飽きたころでしょうから、日本食を作りますね。」とありがたい言葉!!
(モロッコ料理もいいけど、毎日タジンなのでやはり後半は飽きがきてしまう。)

そして私たちのために鶏雑炊を作ってくれました。

お出汁の効いた雑炊は、疲れた体にしみました。


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七日目 「マラケシュ」 ~堪能~


モロッコ旅行記2
マジョレル庭園(マラケシュ)

ここにきてやっと妹と行動を共にすることに。
明日はもう帰国となるので、こまごましたものを買ったり、思い残すことないよう過ごす一日。

ガイドブックで朝のマジョレル庭園がおすすめとのことだったので、行ってみる事に。
でもその前に、数日前に行きそびれたスーパー「アシマ」へ。

今度はちゃんと地下に降りると、確かにスーパーはありました!!
そこで日本にはない商品やバラまき土産用の商品を買い込み、向かいのマジョレル庭園へ。

ガヤガヤと騒がしいマラケシュですが、マジョレル庭園は別世界。
静かでみずみずしく、落ち着いた雰囲気の場所です。
マラケシュの喧騒にうんざりしたら、ここに来るといいかも。

モロッコ旅行記2

一歩中に入ると静寂が迎えてくれます。

ちなみにマジョレル庭園とは、画家のジャック・マジョレルが造園し、
その後デザイナーのイブ・サンローランなどが買い取って改修した庭園で、
中はブルーと黄色の色使いがとても洗練された雰囲気を出している庭園です。

モロッコ旅行記2

モロッコ旅行記2

斬新な色合いだけど、上品にまとまっている所がさすがです。

モロッコ旅行記2

竹林の中にいると、ここがアフリカだと言うことを忘れてしまう。

中にはカフェもあり、ゆったりした時間がすごせます♪

モロッコ旅行記2

ポット掴み人形。何かに似ていると思ったら、昔のカルピスのマークに似ているね。

妹がスーパーで大量に買い込んだので、一旦宿に戻り荷物を置いて今度はスークへ。
おしゃれなテラスのカフェでまずアラブ商人とのバトルに備え、腹ごしらえです。



テラス・デ・ゼピス。おしゃれなマラケシュっ子が集うカフェです。



クスクス!結局最初と最後の2回しか食べれなかった。

おなかもいっぱいになり、いざアラブ商人とのバトル開始です!!
妹は早速カフェの下にあったお店で小ぶりのタジン鍋を2つ購入。
でも今回入ったお店はどこも良心的でしたね。
やっぱりスークの奥の方のお店は買いやすい店が多いのかも。

妹がお土産用にと入った革製品のお店では、交渉の時、
最初英語で話したら店のおっちゃんがちょっと怯えた(?)表情だったので、
「あぁ、きっと英語があまり自信ないんだろうな」と何だか変な親近感が湧きました。
私も日本で英語で話しかけられたらおどおどしてしまうもん。

それにしてもモロッコなまりなのか、30は英語で「サーティー」だけど、
おっちゃんは「トゥルティー」とか言うので、「トウェンティ」と聞き間違えてしまう。
(ハッサンも30をトゥルティーと言っていたな…。)

その後ももう簡単なルートは覚えたので、そこから派生する横道にちょっと入ったりしながら、
モロッコでの最後の買い物を堪能しました。



マラケシュの路地。

モロッコ旅行記2

ドアフェチなので、ドアの写真ばかり撮ってしまう。

モロッコ旅行記2

可愛いドアが街の至る所にあるのです!

妹が「ヘナタトゥーだけはやりたい」と言うので、いつでもお祭り騒ぎのフナ広場まで出てみました。
フナ広場に来たらオレンジジュースは飲まないとね!と、名物のオレンジジュースの屋台で一杯。
しぼりたてのオレンジのジュースはとても美味しい!!しかも一杯4DH(50円くらい)!!安い!!

モロッコ旅行記2

お兄さん、眉毛つながってる!!

ヘナタトゥーは私は前回の旅でぼったくられかけ、
かなりトラウマになっているのでその事を忠告した上で「私はやらないよ。」と言い、
妹は「それでもいい。」と言うので、妹がやってもらっているのを遠巻きに見ていました。
(近くにいると巻き込まれるので。)

戻って来た妹は両腕にタトゥーをしていて、
「片腕の予定だったんだけど、もう片方もやってもらった。」とのこと。
値段を聞いたら200DH!!2600円くらい!?(高!!)

相場は30DHくらいなのに(ちなみに私が前回ぼったくられかけた時に言われた額は300DH)。
それでも妹は「別にいい。」と(どこまで心が広いんだ!!)、納得はしているようで、
タトゥーをやってくれた人がサービスと言って両腕やってくれたらしいのだが、
それは高額をもらっちゃった分、片腕だけだとうしろめたいからやってくれたんだろうと思う。
(まぁ、そんな所がちょっと憎めない所でもあるのだが。。。)

モロッコ旅行記2

昼間のジャマ・エル・フナ広場。

そして休憩のために入った、通りに面したカフェでお茶をしていたら、
黒人の兄ちゃんが携帯電話の売り込みにきました。
もちろん断ったけど、「ここで外国人が携帯電話買うとでも思うのかなぁ?」と
二人で疑問に思っていましたが、よくよく通りを眺めていると、行き交う人々の向こうに、
鴨が羽を広げた姿の剥製を手に乗せてアピールしているおじさんもいる。

おそらく剥製を売っているのだと思うけど、そこでそうやって「剥製いらんかねー?」とやっていて、
はたして「あ、その剥製ちょうだい!」って人がいるのだろうか?そんな事も二人で疑問に思いました。

とらえずちょっと変でもやってみたら誰かが買うかもしれない。そんな感じなのかな。
ほんとうにここは枠にとらわれない自由な所だなぁと思う。

買い物も思う存分し、宿に戻って荷物整理した後、
宿のひかるさんとアリさんと一緒に今度は夕方から出る屋台を見にまたフナ広場に行きました。
それまでは迷路のスークの中を通ってフナ広場に行っていたけど、
ほぼ一本道で行ける道があることに気がつきました。
ひかるさんは「こっちの方が難易度低いですよ。」と言っていました。
さらに「街灯もあるので、遅くなる場合はこっちの道を進めているんです。」とも言っていました。

夕景のクトゥビアの塔。

モロッコ旅行記2

この塔を見ると聖子ちゃんの「マラケッシュ」の歌が頭に浮かぶ。

夕方のフナ広場は更に活気を増しています!!
ペットボトル釣りやヘナタトゥーおばさん、水売りおじさんに猿回しに屋台の煙にもうごっちゃごちゃ!!
相変わらず屋台からは「ラブ注入!」「マツコデラックス!」「ダメよ~、ダメダメ(おそらく最新)」と、
日本人の気を引く言葉が怒涛のように降り掛かる。

モロッコ旅行記2

毎日がお祭り状態のフナ広場の夜。

それにしてもこの屋台、前にきた時と配置が変わったような?しかも明るくなった気が。。
前はもう少し薄暗い中で食べてた気がしたけど、どの屋台も昼間のように明るい。

モロッコ旅行記2

「火事?」ってくらい光っているなぁ。

魚のフライの屋台や、ソーセージの屋台などいろいろありますが、夜のフナ広場の屋台が初めての妹に、
ここで食べるかそれともアリさんおすすめのレストランに行くか委ねたら、
レストランを選んだので、みんなでそのレストランに向かいました。

絨毯屋でもあるというそのレストランの最上階の席につくと、マラケシュの街が見渡せました。
マラケシュ、「えぇ~い!!(怒)」と思う事も多々あるけど、最後の夜はちょっと切ない。

モロッコ旅行記2

アザーンももうすぐ聞けなくなるのね。。。

そこで料理を頼んだけど、量が多い!!食べきれない!!
でも最後の晩餐だから頑張ってデザートまで食べた!!

途中で音楽の生演奏や、ベリーダンスもあり、とても充実したディナーでした。

アリさんもひかるさんも、会ったばかりの人とは思えないほど気さくでほのぼのムード。
ひかるさんはいつも笑顔でどんな話も「あはは!」と笑って聞いてくれる懐の深さも感じる人。
アリさんはモロッコの事をいろいろ教えてくれて、話す日本語はなんだか可愛くて笑ってしまう。
二人の空気感は、まわりの人をほっとさせて、
この二人がやっていく宿はきっとお客さんが沢山来るだろうと思いました。
すでに私もまたマラケシュに来る時は、お二人の所に来たいと思います。

アリさん、ひかるさん、ほんとうに素敵な時間をありがとうございました!!

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最終日 「マラケシュ~カサブランカ」 ~ひかりの中~


モロッコ旅行記2
Dar Miraiの前の道(マラケシュ)

帰国日の朝、大量に買った雑貨達を部屋からロビーに下ろす。

モロッコ旅行記2

二人でこの量!!

エミレーツの機内預け荷物は一人30キロまで可能なのですが、
後で空港で計ったら二人分でちょうど60キロくらいでした。

カサブランカ空港までのドライバーが宿まで迎えに来て、みんなでまたドゥカラ門まで行きました。

大量の荷物を車の荷台に押し込めるドライバーとアリさん。

モロッコ旅行記2


たくさんあるので苦労してます。(スミマセン。。)

そういえばひかるさんの姿がいつのまにか見えない…と思っていたら、
ナッツのお菓子を買っていたようで、「どうぞ。」と持たせてくれた。

車に乗り込み、窓を開けて「バイバーイ!」と手を振るアリさんとひかるさんを見ると、
ちょうど朝日が二人にふりそそいでフワーっと光に包まれている。
二年前の旅行の時も、モロッコを離れる時に何だか感極まって号泣してしまったけど、
今回もそんな二人を見ていたらちょっとうるっときてしまった。(でも泣かなかったよ!)

車はマラケシュの街をどんどん離れ、空港に向かうハイウェイへ。

まだ2月だけど、あたりは緑の草原が広がって、時々ロバに乗って農作業をしている人や、
放牧中の羊達が見える。
こののどかな風景も好きだなと思う。

空港への到着は予定より少し遅くなり、ドライバーのムスタファと別れた後、
小柄な私たち姉妹はよちよちと大量の荷物を運びチェックイン。
それから慌ただしく、最後の余韻に浸る間もなくカサブランカを飛び立ったのでした。

最初にモロッコに来た時は、最初で最後と思っていたけど、また来る事になった。
そして日本に戻って来てまだ間もない今も、もうすでに次のモロッコの事を夢想していたりする。

不思議な魅力溢れるモロッコ。
次はどんな顔を見せてくれるのだろう?



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店主よりご挨拶

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こんにちは!メズモロです!
キュートなモロッコ雑貨を、
真心をこめてお届けします!

モロッコを旅して出会ったモロッコの雑貨たち。
その可愛さに心を奪われただけでなく、
モロッコの工芸品を買う事はモロッコの人々の
生活の助けになるという事を知り、
2013年にショップを立ち上げました。
小さなショップですが素敵なモロッコ雑貨を通じて、
モロッコと日本の人々の笑顔が増えれば幸いです。


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